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この作品の1曲目と3曲目の構成は、ボーカル入りでシンプルに作りました。2曲目の構成は、インストロメンタルで複雑に作りました。音色はハードですが、ポピュラリティの要素を取り入れた実験的な作品になっています。今回のシンセサイザーシステムは、コンピュータ、universal serial bus (USB) 接続デバイス、4つのフィルタ、ミキサー、USBオーディオインターフェイスで構成されています。1曲目と3曲目は、このシステムを用いた多重録音です。コンピュータは、USB接続デバイスとUSBオーディオインターフェイスにUSBインターフェイスで接続します。USB接続デバイスはバッファと接続されていて、5つのpulse-width modulation (PWM) 信号を出力してバッファに入力します。バッファからは10のPWM信号を出力します。これらのPWM信号は、フィルタの入力信号と制御信号及び、ミキサーの制御信号に用います。フィルタの出力信号は、主に、ミキサーに入力します。ミキサーは4入力、2出力です。制御信号を用いて2つの入力信号の音像定位を制御することができます。コンピュータのシーケンサーは、waveform audio (WAV) ファイルを再生することができ、USBオーディオインターフェイスから信号を出力してミキサーに入力します。1曲目は、3つのフィルタを手動で操作して、2つの歪んだランダム信号と変調されたPWM 信号を用いて演奏します。変調されたPWM信号は、低い周波数から高い周波数へゆっくり変化します。この曲はハーシュノイズですが、多重録音でデスボイスとメタルパーカッションを加えて、デスメタルやインダストリアルの要素があります。2曲目は、従来のシンセサイザーシステムの演奏を録音したWAVファイルをコンピュータのシーケンサーで再生して、フィルタを手動で操作します。USBオーディオインターフェイスの出力信号とフィルタの音色は複雑に変化します。この曲は、電子音楽のようなノイズミュージックです。3曲目も2曲目と同じ方法でWAVファイルを再生して、3つのフィルタを手動で操作します。曲は、USBオーディオインターフェイスの出力信号、歪んだランダム信号及び、発振音を用いて演奏します。曲は、ストレンジノイズとハーシュノイズの融合で、更に、多重録音でデスボイス、メタルパーカッション及び、ドラムを加えてより攻撃的になっています。
1966年生まれ。東京で1986年からDissecting Tableという名義でノイズインダストリアルミュージックの制作を開始して、1998年に、故郷の広島に戻り音楽活動している。主に自主レーベルUPD OrganizationとヨーロッパとアメリカのレーベルよりレコードやCD作品を発表してきた。初期、中期の作品は、シンセサイザー、サンプラーをシーケンサーで制御することで作品を制作していたが、2012年頃から、コンピュータでUSB接続デバイスから出力されるPWM信号を制御して音楽制作を行うようになる。現在は、独自のシンセサイザーシステムを開発しながら作品を制作している。
UPD Organization