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日本ジャズ界が誇るファーストコール・ピアニスト片倉真由子が挑む、はじめてのスタンダード集です。玄人好みのむずかしい曲をあえて封印し、「サマータイム」「モーニン」「朝日のごとくさわやかに」など、ジャズファンならだれでも知っているシンプルな名曲だけをとりあげました。いわば大学のジャズ研で最初に練習するような曲ばかり。そうしたスタンダードから新たな魅力を引き出すことほどむずかしい作業はないからです。繰り返し聴いてきたジャズの名曲を当代随一のピアニストがどう解釈し、いかに結晶させるのか。それを記録したのがこのアルバムです。
洗足学園音楽大学入学と同時に、幼少よりはじめたクラシックピアノをジャズに転向し、同大学を首席で卒業。2002年に奨学金を得てバークリー音楽大学に入学。2004年にpiano achievement awardとともに同大学を卒業。2005年ジュリアード音楽院に入学し、ピアノをケニー・バロンに、アンサンブルをカール・アレン, ベン・ウォルフに師事。在学中より、ハンク・ジョーンズ, ドナルド・ハリソン,エディ・ヘンダーソンら数々のジャズアイコンと共演。2006年、Mary Lou Williams Women In Jazz Piano Competitionで優勝するとともに、Thelonious Monk International Jazz Piano Competitionのセミファイナリストに選出。現在は自己のトリオをはじめ、土岐英史をはじめ数多くのトッププレイヤーからひっぱりだこで、文字どおりのファーストコール・プレイヤーとして日本のジャズシーンの先頭を走っている。
1985年北海道北見市出身。テナーサックス奏者の父、ピアニストの母の影響で11歳からエレキベースをはじめ、父のジャズバンドに参加。高校卒業後に札幌に出て福居良トリオのメンバーとなり、プロとして活動をはじめる。ガット弦から繰り出される表現力豊かな生音と、歌心あふれるプレイが高く評価される。ベニー・グリーンやバリー・ハリスの全国ツアーに起用され、2014年からは渡辺貞夫バンドのレギュラーを務めるなど、トッププレイヤーからの信頼も厚い。2020年に活動拠点を東京に移し、2022年には全編ベースソロによるアルバム『鼓動』を〈Days of Delight〉からリリースした。
Days of Delight