やあ オルター
こんなところにいたのかい
君のことだから
きっと ひとり泣いていたんだろう
なあ 理由は聞かないけどさ
少しだけ僕の
話を聞いていてはくれないか
なあ オルター
こんな世界にどうして
生まれてしまったのか
考えてしまう日があるんだ
知れば知るほど
生きれば生きるほど
絶望ばかりと出逢うけれど
君とこうして話せた
死に損なったはずの昨日が
今の僕を生かしてる
そこに意味はなくとも
いずれ終わりはくるだろう
ねえ その日までは
くだらない幻に
騙されていよう
ねえ オルター
なあ オルター
慰めに来たんじゃないんだぜ
君の痛みはきっと
僕のと似ているようで違う
でも君が
俯くとなんでか
同じところが
痛みだすのさ
何もできなくてごめんな
僕らが今日交わした言葉も
やがて灰になる頃
忘れてしまうだろうけど
君の歴史のどこかで
埃だらけの
ガラクタになっている
くらいが丁度いい
僕らがいなくなっても
世界は何ら変わりなく
小さな悲しみが咲いて
次第にそれも枯れるだろう
なあ 悲しいと思うかい?
これは希望なんだよ
世界や誰かではなくて
君自身を生きられますように
なあ オルター
いつまでも待ってるから
君は君でいいんだぜ
またこうして話そう
さあ 時間だ
涙を拭いて
それぞれに行こうぜ
絶望と手を繋いで
歩こうか
- 作詞
渡井 翔汰
- 作曲
渡井 翔汰
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オルター
Varrentia
Varrentia 2023年初となる配信シングル。音楽から離れてしまった友人に宛ててかかれたこの楽曲は、スタジアムロックを感じさせる壮大なサウンドと、主人公が"オルター"に語り掛けるように紡がれる歌詞とが相乗効果を生み、諦観と期待の入り混じった音楽が優しく胸に流れ込み、浸透していく。
アーティスト情報
Varrentia
2021年6月に活動休止したロックバンドHalo at 四畳半のVo&Gt渡井翔汰によるソロプロジェクト"Varrentia"。アーティスト名の由来は物語を意味する"Narrative"のアナグラムとなっている。
Varrentiaの他のリリース
幻獣出版