山酒拠当流無罪小栗判官土車鬼阿弥照手道行のジャケット写真

山酒拠当流無罪小栗判官土車鬼阿弥照手道行

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トラックリスト

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inspired by 近松門左衛門能楽『当流小栗判官(とうりゅうおぐりはんがん)』(1698)
近松門左衛門の時代物(Jidaimono)。

中世から伝わる「小栗判官伝説」。

名門の若者・小栗判官(Oguri Hangan)が、毒酒を盛られて殺されかける。
一命は取り留めるが、毒により目も見えず、耳も聞こえず、口も利けず、手足も腐り落ちた**「餓鬼阿弥(Gaki-ami)」**と呼ばれる無惨な姿(=生ける屍、モンスター)に変貌する。照手姫(Terute Hime)が、その正体を知らぬまま、彼を乗せた小さな「土車」を引き、病を癒やす熊野の湯の峰温泉を目指して過酷な旅をする。
美しい若者が「肉塊」のようになるグロテスクさと、それを引く姫の献身的な愛(メランコリー)の対比。
「車を引くリズム」が物語の核となります。

相模の国の横山家。小栗判官は毒酒を飲まされる。 毒は五臓六腑に回り、美しい容姿は瞬く間に崩れ落ちる。 髪は抜け、皮膚はただれ、言葉を失う。 彼は冥府の淵から這い上がるが、その姿は人間ではなく、さらに恐ろしい「餓鬼阿弥(Gaki-ami)」となっていた。
苦界に身を沈めていた照手姫の元に、一台の土車が運ばれてくる。 乗っているのは、誰とも知れぬ無惨な病者(小栗)。 遊行上人(ゆぎょうしょうにん)の慈悲により、「この車を引く者は、死後の成仏が約束される」という札が立てられている。 照手は、それが愛する小栗とは知らず、哀れみから車を引く決意をする。 「引こうか、引くまいか……」
「一引き引けば、千僧供養(せんそうくよう)。二引き引けば、万僧供養(まんそうくよう)。」 重い車輪が、泥道を噛む音。ガラガラ、ゴトゴト。 雨の日も風の日も、照手は車を引く。 小栗は喉の奥で何かを叫ぼうとするが、声にならない(Lo-Fi Noise)。 ただ、車輪の音だけが、二人の鼓動のように変拍子を刻む。 長い旅の果て、ふとした瞬間に照手は気づく。 この変わり果てた肉塊が、かつて愛した小栗判官であることを。 「あな、無惨や。これが小栗殿か」 絶望と愛が入り混じり、彼女は泣きながら、それでも車を引き続ける。


実際の台本のセリフから抜粋

「……毒(どく)か。」
「山(やま)で酒(さけ)に……毒(どく)を盛(も)られたか。」
「あな、無惨(むざん)や……」
「我(わ)が名(な)は……」
「言(い)えぬ……言(い)えぬ……」

「土(つち)車(ぐるま)に……乗(の)せられたるは……」
「これが……小栗(おぐり)判官(はんがん)の……」
「成(な)れの果(は)てか……」

「目(め)も見(み)えず……耳(みみ)も聞(き)こえず……」
「小栗(おぐり)判官(はんがん)……一生(いっしょう)の不覚(ふかく)……」


「我(わ)れは……人(ひと)か……?」
「餓鬼(がき)か……阿弥(あみ)か……?」
(Silence)
「……小栗(おぐり)……小栗(おぐり)は死(し)んだ……」

「あな、無惨(むざん)や……」
「土(つち)車(ぐるま)に……乗(の)せられたるは……」

(Vocals: Oguri - Mumble)
「見(み)るな……」
「小栗(おぐり)を……見(み)るな……」

「一(ひと)引(ひ)き引(ひ)けば、千(せん)僧(そう)供養(くよう)」
「二(ふた)引(ひ)き引(ひ)けば、万(まん)僧(そう)供養(くよう)」

「我(わ)が名(な)は……」
「言(い)えぬ……言(い)えぬ……」

「引(ひ)けや……引(ひ)け引(ひ)け……」
「南無(なむ)……阿弥(あみ)陀(だ)……」

「もしや……其(そ)の方(ほう)は……」
「胸(むね)に下(さ)げたる……書き付けは……」
「我(わ)が名(な)は……」
「言(い)えぬ……言(い)えぬ……」


「『小栗(おぐり)判官(はんがん)』……?」
「『小栗(おぐり)判官(はんがん)』……?」

「……いかにも!」
「……我(わ)れこそは……」

(Vocals: Oguri - Cracking Voice)
「相模(さがみ)の国(くに)……小栗(おぐり)判官(はんがん)……!」
「今(いま)は……餓鬼(がき)阿弥(あみ)なり……!」
「……毒(どく)か。」
「山(やま)で酒(さけ)に……毒(どく)を盛(も)られたか。」
「あな……あさましや……」

「引(ひ)くも供養(くよう)……」
「引(ひ)かぬも供養(くよう)……」

「……照手(てるて)……」
「……照手(てるて)……」

「……阿弥(あみ)。」

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