サイレントモードのジャケット写真

歌詞

サイレントモード

MASAQUI

サイレントモードにしました

私じゃなくて

教室のほうを

笑い声だけ通知音

サイレントモードの教室

聞こえないフリで鳴っている

サイレントモードの教室

笑い声だけ画面に残る

秋の夕暮れが斜めに差して

机の傷が光っている

私はまだ

鉛筆を折らずに握ってる

廊下の窓がオレンジで

黒板の隅に消しカス

プリントの端に書かれた

名前じゃない何か

椅子を引く音

わざと落とした消しゴム

拾わない手が

みんなの足元で止まる

フッ

笑ってるね

聞こえてるよ

スマホはサイレント

ポケットの中で震えてる

見ないフリした画面ほど

光が強くなる

サイレントモードの教室

聞こえないフリが増えていく

サイレントモードの教室

誰かのクスクスが壁を伝う

チャイムの後も残っている

私の席だけ片づかない

鉛筆の芯が

黒く黒く尖っている

シーン

クスクス

シーン

シーン

クスクス

シーン

下駄箱の上の埃

上履きのかかとが潰れてる

帰りの階段で

セーラーの裾が揺れる

夕暮れは優しい顔で

全部を同じ色にする

でも私の中だけ

ベルが鳴りやまない

無視してるんじゃない

記録している

泣かないんじゃない

順番を待っている

怒ってないんじゃない

音を消している

教室が一つ

ゆっくり傾いていく

私の名前を

笑い声の中に入れないで

机の傷まで

それを覚えてしまうから

サイレントモードの教室

聞こえないフリはもうしない

サイレントモードの教室

笑い声が少しひび割れる

秋の夕暮れが落ちていく

窓のガラスが黒くなる

私はまだ

鉛筆を折らずに立っている

プリント

消しゴム

下駄箱

クスクス

チャイム

サイレントモードを切る

私の中だけ

音が戻る

  • 作詞者

    MASAQUI

  • 作曲者

    MASAQUI

  • プロデューサー

    MASAQUI

  • プログラミング

    MASAQUI

サイレントモードのジャケット写真

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    サイレントモード

    MASAQUI

サイレントモードは、秋の夕暮れの教室に残された小さな違和感を記録した楽曲です。

笑い声が響く教室。消しゴムが転がる床。斜めに差し込む夕日。

誰もが当たり前に過ごしている空間の中で、ひとりだけ別の時間を生きているような感覚を描いています。

怒りや悲しみを直接語るのではなく、机の傷やチャイムの残響、沈黙の配置によって記録された観測日誌のような作品です。

壊れたローファイサウンドと不安定なボーカルが、見過ごされる日常のノイズを浮かび上がらせます。

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