

からんころん
下駄の音
指先だけが
恋をする
からんころん
月の下
呼べぬ名前が
熱くなる
黒塗りの駕籠 簾の前
乱れぬ襟足 白いうなじ
鬢付けの艶 油の光
簪ひとつで 夜が整う
香の煙が 袖に絡み
酒の甘さが 息を隠す
笑うほど 心が奥へ下がり
見るだけの目が 道を埋める
店の格子
赤い灯り
遠くのちりん
胸が騒ぐ
からんころん
下駄の音
指先だけが
恋をする
からんころん
月の下
呼べぬ名前が
熱くなる
水の上に 月がほどけ
石畳 濡れて艶を持つ
その人だけ
見えぬふりして
見えぬふりなど
出来ぬまま
帯を締める 結び目固く
ほどけぬ心を 縛るよう
差し出す酒に
触れる小指
人差し指が
距離を測る
暖簾の向こう
呼ぶ声もなく
それでも待つ
それでも待つ
一度でいい
笑みの裏で
本当の目で
見つめてほしい
甘い香
冷たい月
足音だけが
前に行く
からんころん
からんころん
恋は店の外
からんころん
下駄の音
指先だけが
恋をする
からんころん
月の下
呼べぬ名前が
熱くなる
- 作詞者
Liminal Reverie, shintaro
- 作曲者
Liminal Reverie
- プロデューサー
shintaro
- 共同プロデューサー
Liminal Reverie
- プログラミング
Liminal Reverie

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からんころん
Liminal Reverie
『からんころん』は、月夜の石畳に響く下駄の音から始まる、江戸ブーンバップ。
白粉の奥に隠した熱、袖に残る香、灯りに滲む影――
花魁娘の恋は、言葉にするほどほどけてしまいそうで、歩幅だけが先に進んでいく。
提灯のぬくもりと夜気の冷たさ、甘い香の余韻。
耳に残るのは、「からん、ころん」という足音と、呼べなかった名前。
艶と切なさが同じ月に照らされる、静かな恋の一曲。
アーティスト情報
Liminal Reverie
**Liminal Reverie(リミナル・レヴェリー)**は、 「現実と夢のあいだ」をテーマにした インストゥルメンタル・プロジェクト。 昼と夜のあいだ。 賑わいのあと。 現実と夢が、まだ分かれきらない瞬間。 そこに残る気配、余韻、空気を音にする。 和と洋、対になる二つの軸を持ち、 和:江戸lofi 洋:Liminal Reverie それぞれ異なる世界観で楽曲を制作している。
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