Lyric

塊の始まり

トロイの木馬にひれ伏し 拝み

かたばみを食し

未曾有の奇跡 東 雄叫び

偲び 改心

日の目を浴びただ焼けるのを待つ

幽体離脱 千回 彼岸

リバー賽の河原 ガンダーラ

不可思議と鍵の陰謀論

崖の下信仰を裸で1つの体

誰でも一緒 死ぬまでの苦しみは

誰でも一生 不可解 快楽 洗脳

余裕な顔で溺れる 適当に戦争

すぐ死ぬ人 数億年前に書いたノート

水を飲む貝みたいに何もしない

極上の無知で無感覚の継続に刺激されるのみ

愛と迷信 ため息の四季

長い髪 透かす霧

ユリの鱗茎を飲んで気にかけようか

ぶら下がった視界 宝の海

裸のだるまにかぶせた布団が風と塩で吹っ飛ぶ日曜日

理性 疑念 沈黙の思念

誰彼構わず植えこみ 飲む知恵

街路樹の裏 宇宙の間に潜む黒い玉

ライチョウが鳴いたから朝も夜も意味が無くなった

覇気のない返事 いらない

呼ばれたら 顔がねじれて裏側

全部知った顔のパントマイマーに秘密を少しさらけ出した

グレー中立の空は燃える

ヘビが巻いたトグロを辿っていく

参道の脇には砂利の道 蛇腹

鎖絡まり 投げる三節棍

乗るボート 辿り着く利尻島

ピアノフェイズ 波が見える

脚に絡まる水 塩と茹でる汁

目を開けられない 眩しさに弱い

流れる光形変え 届く橋

一つ抜け あすは明日

覚えられる数一つ二つ 変わらない

でかい塔が建つ いつの話 昨日は無限大

だけど終わらない 終われない

これはパンデミック 増える数に頭抱えたい

こりゃめでたい話だが

山火事を起こしたい 地球に産まれたい

そして壊したい また産まれたい

キーボード叩くノイズ 全て均等に配布

奪い合う 楽しいだけで終わりたい

終われない プレート動き出す

列島の亀裂 動悸は止まらない

硫黄吹き出す海底から

大陸を作り出す高低差

彷徨うナポレオンフィッシュ

エスカレータ乗って着いた天井か

全てガラス覆われた雨の中

大粒な胃液の連鎖

全てが丸見えの空

一つの岩が全てを呑むその身体

花咲く日 枯れる道

象に触れた腕 感じる脂肪と肉

棚の上 積もる埃

腹を裂き 石を詰める遊び

茶色い毛 撫でる指

爪の形 熱湯のシャワーより熱い

日差しに近づき体が消えていく

水素巻き込み 珪石となり 川に注ぎ

流れつく南 氷河期の海 溺れるブルーに

来た道 繰り返し 彼岸の日 何も感じない

ように設計されている外服用の薬

息が続かない 藁にすがり

覗き込む陽光 深海から呼ぶ声

引かれる腕をちぎってでも生きていたかった