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DARK ISLAND
光の届かない場所で、それでも鳴り続ける音がある。
ACEの最新シングル『DARK ISLAND』は、逃避・覚醒・罪・喪失・再生——そんな相反する感情が交錯する、6曲入りのコンセプト作品だ。
今作はギターのHideが全楽曲の作詞・作曲を手がけ(※「Dead End」のみBa. Akitoと共作)、バンドとしての一体感と同時に、“一人の内面から生まれた世界”としての濃度を持っている。
タイトルの「DARK ISLAND」とは、光に照らされない孤独な場所。
だがそれは絶望の象徴ではなく、“それでも自分が立ち続けるための場所”を意味している。
理想郷でも楽園でもない。
それでも、そこにしか居場所がない——そんな矛盾を抱えた作品だ。
■ INTERVIEW
Vo. Ryo
「一番感情が乗ったのは“Where Do We Go Now?”ですね。
あの “Where do we go? Where do we go now?” の掛け合いは最高です」
「全部きついです(笑)。でも、その分ちゃんと心に届くものになってると思います。
“みんなの心に響け!!”っていう気持ちで歌いました」
Gt. Hide
「今作は自分の中で、ジャズの要素を初めてしっかり取り入れた作品でもあります。
今までとは違うアプローチができたのは大きいですね」
Ba. Akito
「“ESPRESSO”は最初、正直何も思い浮かばなかったんですよ(笑)。
でも聴き込んでいくうちにフレーズや音色が浮かんできて、それを形にしました」
「“Dead End”はHideから“ジャズっぽくしたい”って言われて、“じゃあ一緒に作るか”って。
僕、すごい頑張りました!」
Dr. Shin
「全部楽しかったし、全部難しかったですね(笑)。
曲ごとにロックだったりジャズだったりするので、音の強さやニュアンスはかなり意識しました」
「とにかくドラムを聴いてほしいです」
■ TRACK BY TRACK
1. Outer Heaven
現実に居場所を見出せない者が辿り着く、“どこでもない場所”。
それがこの曲の描く「Outer Heaven」だ。
理想郷ではない。ただ、息ができる場所。
そのリアルな温度感が、跳ねるリズムとともに描かれていく。
閉塞感をテーマにしながらも軽やかに進むグルーヴは、“逃げること”を肯定するようでもあり、同時にその苦しさも滲ませている。
2. ESPRESSO
「目を覚ませ」というメッセージを、すべての人に向けて突きつける一曲。
ジャズのニュアンスを取り入れたサウンドと、Akitoのグルーヴィーなベースが、楽曲全体に“苦味”を与えている。
その質感はまさにタイトル通り、エスプレッソのように鋭く濃い。
思考を放棄し流されることの楽さと、それを拒む内面の叫び。
その対比がこの曲の核心だ。
3. Justice from Guilty
「正義とは誰のものか」——その問いを突きつける、ヘヴィなハードロック。
ピアノから始まるイントロと歪んだギターのコントラストが、楽曲のテーマを象徴している。
裁く側の人間は本当に無罪なのか——その疑念が全編を貫く。
シャウト
“Tell me your sin! No one’s innocent!”
は、この曲の核心そのものだ。
正義を掲げるその手は、本当に汚れていないのか。
その問いから逃げ場はない。
4. Dead End
HideとAkitoによる共作で生まれた、行き止まりの中の希望を描く楽曲。
ジャズの要素を取り入れたアプローチは、他曲とは異なる浮遊感を生み出している。
道が閉ざされたように見える中で、それでも何かを探し続ける——その葛藤がリアルに響く。
「行き止まりに見えても、きっと光はある。
それが正解かは分からないけど」
この曖昧さこそが、この曲の“真実”だ。
5. CRY FOR ETERNITY
失ったものは戻らない。
それでも心は、その存在を求め続ける。
本作の中でも特に強い喪失感を描いたミドルテンポの楽曲。
ただし、単なる悲しみには終わらない。
“無くしてしまった”ではなく“無くしちまった”
——そのニュアンスが示すように、どこか現実的で、生々しい感情が刻まれている。
暗すぎない温度感が、逆に痛みをリアルにする一曲。
6. Where Do We Go Now?
過去・現在・未来、そのすべてを内包したラストナンバー。
夢を語り合った夜、初めてのライブ、すれ違い、それでも続く道。
そのすべてが、この曲の中にある。
あえて歌詞に入れられた“live house”という言葉は、
「これは日本人のバンドが鳴らしている音だ」という意思表示でもある。
疾走感のあるサウンドと、掛け合いのコーラスがライブを強く意識させる構成。
“Where do we go? Where do we go now?”
その問いに答えはない。
だが、それでも進み続けることだけは決まっている。
■ CONCLUSION
『DARK ISLAND』は、救いの物語ではない。
それは、迷いながらも立ち続ける人間の記録だ。
正義も、夢も、愛も、すべてが曖昧なまま、それでも前に進もうとする意志。
そのすべてが、この“暗い島”に刻まれている。
そしてその音は、きっと聴く者それぞれの“居場所”に変わるはずだ。
ACE(Another Centuries Episode)は、 Hideをリーダーとする4人組ロックバンド。 メンバーは、ボーカルのRyo、ベースのAkito、ドラムのShin。 結成は15年前。 Hide、Ryo、Akitoが高校1年生の頃にバンドを結成し、 当時中学3年生だったShinも加わった。 年齢も環境も少しずつ違いながら、 同じ時間と音楽を共有し続けてきた。 バンド名のACEは、 Another Centuries Episode の頭文字。 それぞれが異なる物語やルーツを持ちながら、 それらがひとつに重なり合い、 ひとつのエピソードとして鳴り続けていく―― そんな想いが込められている。 Hideがリーダーとしてバンドを率い、 全楽曲の作詞作曲を担当。 歪んだギターを軸に、 Ryoの感情を剥き出しにするボーカル、 Akitoの楽曲を支え導くベース、 Shinの魂を撃ち抜くドラムが重なり、 ACEならではのロックサウンドを形作っている。 ACEは完成形ではない。 過去も現在も抱えながら、 次の時代へと物語を更新し続けるバンドだ。