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絵本作家・まえをけいこ。による作詞プロジェクト、sentimental mission。
日々移ろうもの。
移ろわず、とどまり続けるもの。
さまざまな感情の質感を、標本のように、一曲サイズに書き留めています。
ふっと息づいたり、そっと終わったり。
うんとあとから、余熱や余波のように胸のほとりへ、やっと届いたり。
きもちのレパートリーがひとつ増えたとき、
この私的で静かなミッションは、成功といえるのかもしれません。
淡く儚いものもよし。
揺るがない、硬質の感傷もよし。
覚えていたいものすら薄れてゆく時間の中で、
残された粒子に愛をこめて。
あなたの、あの日あの時に寄り添える一曲となりますように。
彩ってくれるのは、sentimental mission。
歌心あるAI workと共に制作しています。
休日のレミニッセンス
まえをけいこ。
坂上の駅からは シグナルが見下ろせる
あなたの街 なつかしくて ホームに立ち止まる
階段の数をまだ 憶えていたなんてね
通路に差し込む陽に 爪先をあたためる
もっと やさしくされていたら
ううん 冷たくされていたら
もう少し はやく 忘れられた
でも もし今逢えても
へだてた 季節は たしかなの
遠い消印の夕暮れ 雑踏は引き潮
時の列車 乗り遅れた わたしが立ち止まる
あふれては引いてゆく 淡い日々の記憶に
やっと向き合えるのは たぶん 今だからこそ
きっと やさしさだけだったら
ううん かなしみだけだったら
それでも いつかは 忘れられた
ああ 遠く離れても
過ごした 季節は たしかなの
改札で引き返す 休日のレミニッセンス
あなたの街 なつかしくて 最後にふりかえる
ある時期だけ通った駅に数年ぶりに通りかかった時、眩むような既視感に襲われて、自分の記憶を試したくなってしまいます。時が経って変わっていくことをよしとできるまでは、どろどろでがちがちのストイックな執着心がありますが、在る点を通過するとふっとすべてが許せるようになるのが不思議です。それは適当に着実に大人になって、心が与え続けた負荷に負けたんだと思うのですが、でもそれでいいんだと今は思えます。何十年か生きたらそう思います。
絵本作家まえをけいこ。の作詞プロジェクト。 Musician:sentimental mission lyrics:まえをけいこ。 あの日あの時のきもちの気配、そっと息づいて、そっと始まり、そっと終わるような繰り返し。感情の標本のように、季節や時刻と結ばれたその記憶が、うんと後から余波のように届くときに、このミッションは成功するのかもしれません。
sentimental mission