

1
突然に後ろで誰かの聲(こえ)を聞いた
草に埋もれた小径(こみち)歩いてたときのことだった
「わたしです覚えていてくださってますか?」
その少女はボクを見つめて
そっと笑った
「いいえおぼえてません
だけど出会った気もする」
彼女の瞳は大気の
露(もや)を含んだ朝のようだった
「ワタシはあなたが
若かった季節(とき)に遭われた
最初の大きな哀しみの化身なんです」
2
声もなく立ち尽くしたボクはこう言った
「あなたはボクのあの悲しみを
知っているというの?」
ただ微笑んで
何も言わずに
少女の涙が落ちる時は長く
やっと、囁いた
「あの季節(とき)あなたは
ワタシのことを『忘れないよ』とそう」
「たしかに言ったよ
だけどボクは忘却(わす)れたんだ君を」
「忘却(わす)れてよかったの
ただ無用が寂しくなっただけ」
彼女はささやき
かげろうと消えてしまった
- Lyricist
Etoile Yoshino
- Composer
Etoile Yoshino

Listen to Better to forget your sorrow by Etoile Yoshino
Streaming / Download
- 1
Be yourself
Etoile Yoshino
- 2
Ah Socrates
Etoile Yoshino
- 3
Onely bud
Etoile Yoshino
- 4
Eldest daughter
Etoile Yoshino
- 5
Live well
Etoile Yoshino
- ⚫︎
Better to forget your sorrow
Etoile Yoshino
- 7
Flowers shining through the rain
Etoile Yoshino
- 8
Menamy of silence
Etoile Yoshino
- 9
My journey
Etoile Yoshino
- 10
I believe in the wind
Etoile Yoshino
魂の歌、シャンソン歌手、エトワール★ヨシノの4thアルバム。
1 キミはキミらしく
2 Ah ソクラテス
3 孤の蕾
4 お長女ちゃんの唄
5 上手に生きる
6 忘れてよかったの
7 雨に透けた花びら
8 沈黙のmenamy
9 旅
10 風を信じてく
Artist Profile
Etoile Yoshino
エトワール★ヨシノ プロフィール エトワール★ヨシノは、シャンソニエ(歌う詩人)として活動する音楽家。 2017年に活動を開始し、作詞・作曲・歌唱・演出までを一人で手がける。 これまでに5枚のオリジナルアルバムを制作。 東京・銀座のMAMEHICOを拠点に定期的にライブを行う。 その楽曲は、シャンソンの系譜を受け継ぎながらも、ジャンルにとらわれない独自の表現世界を持ち、 日常のことばで紡がれた詞に、ユーモアと風刺、哀しみと希望が交錯する。 ヨシノの歌は、技巧を超え、生き方そのものを語るものである。 舞台上の語りと歌を通じて、「それでも、楽しく生きてゆく」ことの尊さを届けている。 “仮の名”をまとうことで、自らの境界を越え、聴き手の心の境界もまた揺さぶる、 時代にひそやかな問いを投げかける存在である。
Etoile Yoshinoの他のリリース
Mame-hico Record