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今作「太陽」はキャラメルパンチには珍しいラブソング。単調さの中に美しさも光るメロディーラインにフィクションの様な世界観を思わせる楽曲だが、石井ユージが紡ぐ言葉の節々にリアルな “今を生きる故に抱く葛藤や希望” を強烈に感じることができる。
思い切り掻き鳴らすディストーションからベロシティの低いクリーントーン、またメロディーとユニゾンし、時に「これでもか」と主張するベースとドラム。 “か細さ” を一切感じさせないスリーピースから放たれる壮大感には胸を打ち鳴らされる。
一見ただのラブソングをロックへ昇華する彼らの拘りと執念がこの曲の輪郭を力強く縁取っている。まさに優しくも力強い “パワーバラード” 。
カップリングには「燃えるゴミ」。バカげたタイトルに似つかわず真剣に現代を風刺する楽曲となっている。キャラメルパンチらしいアップテンポのエイトビートが熱く心地良い。シンプルさの中にもコードに対するテンション感や奇をてらう拍子が組み込まれ、彼らの “自由に音楽を追求する姿勢” の際限無さが垣間見れる。
両極端な今作だが結局共通するのは “熱さ" 。時代を経ても変わらず熱く、更には表現のレンジを広げ続けるキャラメルパンチの進化をこれからも見つ続けて行きたいと思える2曲となっている。
2007年、石井ユウジ(Vo.Gt)が日本一周ストリートライブを敢行中、松本駅前で日本全国放浪の旅中のタンクボール(Ba)と出逢い、2年後の2009年キャラメルパンチを結成。サポートドラマーとしてシュウゴ(YKJ)を迎える。 ズバ抜けた熱量のライブと熱くストレートなメッセージソングや熱くコミカルな楽曲の数々は、観るもの聴くもののハートを掴んで止まない。 現在に至るまで、井上良輔、堀内翔平と2回のドラムメンバーチェンジを行うが現在は初期のメンバーに戻り、唯一無二のキャラパンスタイルの追求に猪突猛進中。 一言で言うならば、体育会系正統派スリーピースロックバンド。 情熱の先へ、突き抜ける蒼を見に行こう!!
Hooky Records