Lyric

足早に過ぎておくれよ血生臭い日々なんて

口癖になりかけたことを肴に君と笑い合いたい

いつの間にか死にかけていた僕らの街の匂いは

布越しじゃどうもわからない　いつしか忘れてしまうかな

日常が失われた夜に　赤みのかかった三日月

紅茶と焼きたてのパンは少し縁起悪いな

狭い部屋で少し踊ろう　愛しのマイガール

どうせ明日も良くならないさ　だから少しだけ

魔法とは少し違うけど　瞳を瞑って

次に見える景色は少し優しくあれば良いな

静まり返るかつての混沌を失った世界で

疑心暗鬼を使い捨てのフィルター越しに隠してる

想像と少し異なる終わり方をした映画

エンドロールを横目に夕食の買い出しに出掛ける

適量の喜びは何処に　過剰な悲劇は画面に

抱き枕にそっと口付けておやすみ

愛の形を作り直そう　麗しきダーリン

四次元を視覚化するような言葉を紡ごう

マジックにするには惜しいな　あっちを向いて

こちら側にこしらえとくよ温かな日々を

窓越しに目に映る濁った月は綺麗だ

その美しさを忘れられる日々を今は待っている