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『I won this round』は、挫折や迷いの中でも希望を見出し、もう一度立ち上がる勇気を歌った楽曲です。
開け放たれた窓から注ぎ込む爽やかな風と、ころがるサイコロが象徴する「偶然と選択」をモチーフにしながら、支えてくれる存在への感謝や、再び未来へと歩み出す決意を綴っています。
歌詞では、行き詰まった日々に差し込む一筋の光のように、心を癒やしてくれる相手の存在が描かれます。
「びしょ濡れの心がひと晩の語らいで不思議ね、みるみる癒えてく」というフレーズは、対話や寄り添いによって再生していく人の強さと優しさを映し出します。
また、「最後は勝負に勝てる気がする」というサビの一節は、どんな試練が訪れても、支え合うことで必ず乗り越えられるという前向きなメッセージを届けます。
サウンド面では、90年代J-POPを彷彿とさせるポップスタイルをベースにしています。プログラムドラム、エレクトリックピアノ、軽やかなシンセ、そして控えめながら心地よいギターが織りなすサウンドは、懐かしさと同時に今のリスナーにも馴染むデジタル感を持ち合わせています。ボーカルは派手に歌い上げるのではなく、抑制されたニュアンスでキャッチーなメロディを乗せ、リスナーの心に静かに染み渡るように設計されています。
楽曲の後半では、繰り返しを用いたエモーショナルなクライマックスが用意され、ラストの「I promise my love」という言葉が印象的に響きます。試練を越えた先にある確かな愛と絆を誓うこの結末は、単なる勝利の宣言にとどまらず「生まれ変わっても愛すると誓う」という永遠のメッセージへと昇華されています。
『I won this round』は、90年代のJ-POP黄金期を想起させながらも、現代のポップスに通じる新しさを持った一曲です。心に寄り添う歌詞と温かみのあるサウンドが、リスナーに「また明日も頑張ろう」と思わせてくれる、そんな作品に仕上がっています。
札幌市出身の作詞家。日常の小さな情景や心の揺れを丁寧に切り取り、 切なさとあたたかさが同居するJ-POPの歌詞世界を描く。