午前1時。入眠。
午前7時。起床。晴れ。
カーテンを開けて食事を摂る。昨日の残りを消費して、家を出る支度を進める。
午前8時。満員電車を避けるために乗った各駅停車に揺られる。
中途半端な混雑のわりに時間が掛かる。
午前9時。出勤。
昨日の打ち合わせ資料をまとめ、先方へ送る。
昨日の夜以降、君からの連絡がない。
午前10時。取引先からの電話を取る。
発注していた部品の納品がずれ込むそうだが、特に問題はなさそうだ。
念のため、開発部門に連絡をした。
午前11時。
特になし。仕事を進める。
午後0時。昼休憩で知らない蕎麦屋を見つける。
古めかしい外観だからか、店内は混雑もなく、過ごしやすい。
君からの連絡は、まだない。
午後1時。打ち合わせの準備。
微睡みに気付く前に濃い目のコーヒーを淹れ、事務作業を進める。
午後2時。打ち合わせ。
午後3時。打ち合わせ、終了。
打ち合わせに来た取引先の営業さんから、担当の変更を告げられる。
数か月前から転職活動をしていたらしく、「念願の」というニュアンスのものらしい。
詳しい話は聞けなかったが、それでも今日一番のニュースにはなりそうだ。
働きやすさで有名な企業だが、言論統制の成果による世論なのだろうか。
午後4時。
打ち合わせの議事録が上がってきたので、内容を確認する。
特に問題はなく、そのまま先方へ送った。
午後5時。部内会議。
電気代の高騰によって、販管費がかさんでいるらしい。
こまめな消灯や未使用エリアの空調管理に留意するよう通達があった。
賞与に直結すると発破をかけられたが、その言葉一つで行動が変わるほど金銭にこだわりがない。
午後6時。
自席で作業をしていると、先月中途で入社した同僚が社内システムの件で話を聞きに来た。
社歴は私の方が上だが、社会人としては彼女の方が長いので、距離感が難しい。
午後7時。
そろそろ帰ろうかと思っていた矢先、取引先から資料修正のメールが来た。
急ぎではないそうだが、後日に回すほどの量ではなかったので、少しだけ残業することにした。
午後8時。
朝ほど混雑しない急行に乗って家に帰る。
帰りにスーパーに寄って、食材を買った。
午後9時。
溶き卵にチーズを混ぜ、コンソメで煮詰めたパスタの余熱で溶かしながら絡めた簡単なカルボナーラで食事を済ます。
身体が疲れている。
君からの連絡はまだない。
午後10時。
12月に投稿するつもりの曲を進める。
ギターのフレーズ作りと、仮録音を済ませたところで、君から返事が来た。
短い返答にざらざらした感情を覚え、少し放置する。
午後11時。
曲を進める。メロディーを打ち込み、ドラムのフレーズをメロディーに合わせて微調整する。
仮でベースを打ち込み、移動中に聞くためにmp3で書き出して、パソコンを閉じる。
進捗は悪くないけれど、余裕はない。
午前0時。入浴。
身体に残った疲労が気になって、入浴剤を入れた。
狭いバスタブで足を曲げ、どうにか肩まで湯につかる。
午前1時。
とろとろと眠気に意識を吸われる最中、放置している君からの連絡を思い出す。
数時間前までこのまま数日放置してしまおうと思っていたが、その気も落ち着き、短い返事をする。
ダビングのような生活。
繋がっているようで、繋がっていないようで。
何も新しいことはなくて、全てが少しずつ新しい。
君のいない生活も、君のいる生活も、平等に時間だけが流れていく。
君の笑い声を忘れないように、君の泣き顔を忘れられるように。
私がずっと、君の横にいられるように。
君がずっと、誰かの傍で笑えるように。
私の恋が、ずっと続くように。
君の愛が、誰かを包み続ける様に。
また私は、間違い探しのような生活を繰り返していく。
午前7時。起床。晴れ。カーテンを開けて食事を摂る。家を出る支度を進める。
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Umine Shiranami
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