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滑らかなクラブビート(smooth club beats)や、スタジアム級の壮大な残響、そして感情を覆い隠すクールな気取り(detached cool affects)を徹底的に焼き尽くし、都会のホームパーティーで自意識に囚われた男の「極限のぎこちなさ」を音像化した、アップテンポな神経症的インディー・ポップです。The 1975の中期(『君が寝てる姿が〜』期)を彷彿とさせるBPM116の小気味よい推進力。ファンキーでありながらどこかカクついた小刻みなクリーンギター(choppy clean electric guitar)と、ドライな部屋の空気感(dry room ambience)をそのまま残した無骨なベースと生ドラムが、スタイリッシュな洗練を拒絶した平熱の高音圧空間を構築しています。
歌詞の核となるのは、コンテクストを完全に排除した「社交的失敗のリアリズム」。「flat(アパート)の片隅で、自分の手の置き所すら分からなくなり、会話に入り込めず『主にいろいろ(things mainly)』と口を滑らせ、静かすぎるタクシーで帰路につく」。マティ・ヒーリー直系の、早口の字余りで会話するように詰め込むセンターボーカル(matty healy vocal delivery)は、ピッチ補正(autotune)を完全に拒絶。焦燥感から漏れ出る生々しい呼吸音(unedited nervous breathing stains)をあえて剥き出しのまま耳元に張り付かせます。中盤のブリッジで、ベースと声だけになる過激な「引き算」を敢行したのち、最終サビでバンドがノーモーションで再爆発。最後は定番のフェードアウトを真っ向から拒絶し、リフレインの途中でカミソリのようにプツンと音が完全遮断(instant cutoff)される、引き算の美学の極致を提示する大傑作です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。