Cassette Gadget 4q (sketch)のジャケット写真

歌詞

プライベート

岩下啓亮 Sardine

あのころの話なら わたしだって知っているよ

ちょっとばっか ぬけ落ちて いるけれども

判断保留したまんまの 若者 オマエさ

錯覚中の只者 さしあたって 集まって

たむろしていた

そこは更地になっている 鉄条網に囲まれる

風に揺られ旗はためく 分譲されて売られてる

痛くない? 一生残る青春の傷なんでしょ?

つらい Lie Lie Lie Lie Lie 嘘ばかりね

幸福だったほんの僅か 取られて オマエな

失速中に連れ立って 断りもなく早々に

姿を消した

今じゃ駐車場になっている ひどいらくがき読み取れる

きっと後悔してるでしょう それはあなたの墓だもの

居たくない あー一瞬たりとて この町には

ごめんだい Die Die Die Die

イカさない 独りよがりのプライベート 抱いたままの

甘い My My My My My 物語を

  • 作詞者

    岩下啓亮 Sardine

  • 作曲者

    岩下啓亮 Sardine

  • レコーディングエンジニア

    岩下啓亮 Sardine

  • ギター

    岩下啓亮 Sardine

  • ボーカル

    岩下啓亮 Sardine

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今回のリリースはカセットガジェットシリーズの第四弾である。
2001年(21世紀)の前半、私は作曲のアプローチを一から見直した。具体的には、歌詞の内容をとことん突き詰めて、詞先で後から旋律をこしらえていった。この時期に作った曲は30曲を超え、大半は後に制作する『変身』と『21世紀のプロテストソング』に援用された。
ここに収められた習作は、スケッチの域を出ていないものが多い。下手なギターをかき鳴らす、一発どりの弾き語りがほとんどだ。編曲という化粧を施さない、いわばすっぴんの状態なので、リスナーの耳を楽しませる要素はほとんどない。けれども、私の作曲プロセスを検証するには、格好の資料といえるだろう(将来誰が検証するかさだかではないけれど、笑)。
ジャケット写真の場所は広島県尾道市。妻が撮影した。

アーティスト情報

  • 岩下啓亮 Sardine

    鰯こと岩下啓亮 Sardineです。 1983年から2003年までの20年間で、ひとり多重録音した楽曲が約200曲あります。これらを8枚のアルバムにまとめて2024年に順次アルバムをリリースしました。2025年はアンソロジーの代わりに、年代順に編集したアルバムを発表します。 その音楽は、多種多様です。親しみやすいポップスもあれば、社会的視点をそなえたメッセージソングもあります。プログレッシブな構築性もあれば、パンク的な破壊志向の側面もあります。手ごわいピアニストで、マッドなシンセサイザー弾きで、たどたどしいギタリストで、音の読めるベーシストで、緩いリズムのパーカッショニストで、ひとり多重コーラスを駆使する、不器用なシンガーソングライターです。それらすべてのパートが、一つの人格に統合されているのです。 ロマンチックと薄情と情熱の混淆、とりとめもない不安と届かぬものへの憧憬を描いた、オールディーズだけどもエヴァーグリーン。表情豊かな鰯の音楽を、ぜひお聞きください。

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