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歌詞

末法のシエスタ

ベントラーカオル

詐欺師の才能に恵まれなかったイタコに憑依した

言葉を持たない詩人の霊との対話は果たして徒労に終わり

夜の帳 幕が上がると共に恐山 曙に染まり

目を覚ますと欲望からの置き手紙 旅立たれたお前は無欲の人

一億の詩を心に留めてきた努力は瞬く間に水泡に帰した

欲望の方から別れを告げられる気持ちは如何程のものか

彼の旅路の果ては 遥か天上の眩い楽園か

暗く冷たい鍾乳洞の底ではあるまいか

彼の最も安息の時、この終末に先立って行ったのは何が為

春の雨、沈黙と共に眺め

(Siesta)

  • 作詞

    ベントラーカオル

  • 作曲

    ベントラーカオル

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前作「むきだし」より3年ぶりとなるオリジナル・フル・アルバム。
2018年にリリースされたシングル「はいいろ」、コンピレーションアルバム「Fourth Place BROWN」に提供された「二億の瞳」、2015年にリリースされたアルバム「EGO IS EGO」収録曲「ネコケーキ」をリアレンジした「ケーキと仔猫」などを収録した歌モノ全12曲。
今回も全ての楽器演奏・歌唱・トラック制作からミックス・マスタリングまでが自身の手で行われた。
「CHINO」「neutral」など近年のライブの特徴となっているTR-808系の音色のリズムの上でギターやシンセサイザーを弾き歌うスタイルの前半から、後半の「新約・魚面人」「二億の瞳」でロック色が強まり、サウンドコラージュとノイズをバックに延々とタイトル通りの歌詞を呻き続ける「探し続けている、影も形もないものを」で一度全てが崩壊したあと「末法のシエスタ」でアルバムはメロウに締めくくられる。
数多くの音楽の要素を吸収しつつもそのどこにも居場所のない音楽家によるベッドルーム・ミュージック詩篇。

アーティスト情報

  • ベントラーカオル

    新潟県出身のSSW/プロデューサー。2015年発表のアルバム「EGO IS EGO」以降コンスタントにリリースを続けており、その多くは作詞作曲、歌唱演奏、ミックス/マスタリング、アートワークに至るまでを自身で手がけている。 SUPER GENTLEのベーシスト、Koochewsen(ex. クウチュウ戦、現在活休中)のキーボーディスト/ベーシストとして、また田口囁一(ex. 感傷ベクトル)とのユニット・Thomassonやドラマー/トラックメイカーのszkとのユニット・ベントラーカオル with szkなどでも活動中。 また「Groovy」、「SOUND of LOVE」などの映画音楽、曽我部恵一「永い夜 (2024 Version」共同プロデュース、PEOPLE 1、きのぽっぽ、湯木慧などのライブ/レコーディングのサポートなど活動領域は多方面に及ぶ。

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