Head Left Three Stops Agoのジャケット写真

Head Left Three Stops Ago

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トラックリスト

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「文字を入力しながら歩き、目的地に着いたときには道中の記憶が一切抜け落ちているような、現代人の『自動操縦(オートパイロット)状態』と意識の分断」を、冷徹なポスト・パンクのグリッドに落とし込んだ、BPM118(Dメジャー)の極めて硬質で催眠的なミニマリスト・リズム・ポップです。楽曲の核となるのは、完全にグリッドへ固定された無機質なキックと、それに対してわずかに「早く突っ込んでくるスネア(Early pushed snare nudge)」。さらに、4/4拍子の真裏で執拗に時を刻み続ける「3/4拍子のゴーストハイハット(3/4 ghost-hat polyrhythm)」が敷き詰められており、聴き手の脳内に心地よい違和感と微細なディスオーリエキテーション(方向感覚の喪失)を持続的に植え付けます。

楽器構成は、コード(和音)を完璧に排除し、すべて単音のミュート音だけで冷たく反復されるエレキギターのミニマルなリフと、同じルート音を延々と8小節間キープし続ける機関車のような一本調子のベースライン(Locomotive monotone bass)のみ。ハイパーポップのような過激なエネルギーや808サブベースを徹底的に拒絶し、左チャンネルから右チャンネルへかけて2分間という超長時間をかけて極めてゆっくりと移動していく無機質なシンセパッドが、スマートフォンの画面に吸い込まれていく視線のサスペンスを維持します。ボーカルはマイクから18インチ(約45cm)の距離感で捉えられた、ピッチ補正(オートチューン)無しの男性バリトン。一つの声をわずかに前に、もう一つの声をわずかに後ろにずらした「スプリット・アテンション・ダブルトラック」を採用。さらに、歌い始めに混入した生々しい「唾を飲み込む音(Audible swallow noise artifact)」すら編集で消さずにそのまま残すことで、システム化された電脳世界に残された肉体の生々しさを証明しています。楽曲はサビによる音量の解放を拒絶し、リズムの密度とリムショットのベロシティだけで緊張感を高める「グルーヴ強化(Groove intensification)」を敢行。最後は究極の引き算を経て、声が途切れたあとも牙を剥いたまま走り続ける機械的なバンド・グルーヴが、次のキックのダウンビートの瞬間にマイナス1.0 LUFSの硬質なリミッターによってスパッと完全な真空の静寂へと遮断される幕切れが、解決のない依存のリアルを脳裏に焼き付けます。

アーティスト情報

  • Negi0723

    Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。

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