Lyric

白い光の中で

何も知らずに目を覚ました

名前さえ覚えてない

でも心が叫んでた

「守れなかった」

「届かなかった」

声のない懺悔が

夜の果てにこだました

旅の途中で出会った

微笑む君はどこか懐かしい

「夢の中に君がいた」

なぜだろう涙がこぼれた

閉ざされた奥の奥

"もしも"の世界が呼びさましてた

命を作った過去が

すべて崩れた夢だった

ひび割れた記憶の中で

ただひとつ残ってた

母さんの声

「あなたが選んでいいのよ」

夢を見るたびに

私は消えてく

別の世界で誰かが泣いてる

決めなかった選択のたびに

愛が姿を変えてゆく

私はいまここにいる

迷いの果てで息をしてる

狂いそうな時間の先で

本当の歌を探してる

あの時手を離さなければ

今も母さんは生きてたかな？

でも答えのない世界で

私はただ生きてる

少年が強く言った

「選ばなかった未来にも

確かな意味があるんだ」

その言葉が暖かかった

静かな夢の中

真っ白な空の下

幾度も出会い幾度も別れて

でも私は戻ってきた

ひとつひとつの夢を繋げて

途切れた歌を紡ぐように

最後の夢で聞いた

「許していいのよ自分を」

壊れた世界に

生まれた優しさ

それが私の答えになった

もう二度と迷うことはない

夢が世界を変えてゆくなら

私の歌で照らしたい

愛の跡を光にして

選ばれなかった未来も

絆として生きてゆく

響かせて私の声

繰り返す時を越えて

泣きながら笑顔を選んだ

私の愛のかたち

母さん

今なら言えるよ

「ありがとう」も「ごめんね」も

私の歌にすべて込めるから