リリース日: 2026/09/12
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簡単で散漫な解説。1998年に私は鬱屈した日々を反映したモチーフを収めたデモテープを制作した。そのテープは業界各所をめぐり、とある音楽プロデューサーからの資金援助を受けるにいたった。が、その後、私の曲がプロの水準に達することはなく、オプション契約は早々に打ち切られた。契約解除の理由は、最初のデモの迫力を凌ぐことができなかった、からである。
このアルバムには、カセットテープにダビングした4曲が前半に収録されている。後半の4曲は同時期につくった楽曲のラフミックスである。シニカルとリリシズムが交錯する楽曲群を、一気に駈けぬけるように聞いてみてほしい。
鰯こと岩下啓亮 Sardineです。 1983年から2003年までの20年間で、ひとり多重録音した楽曲が約170曲あります。これらを2024年から2025年にかけて時系列的にまとめたアルバムを順次リリースしました。そして2026年は楽曲の重要度やリスナーの好みに基づいたベストアルバムをいくつかリリースする予定です。 その音楽は、多種多様です。親しみやすいポップスもあれば、社会的視点をそなえたメッセージソングもあります。プログレッシブな構築性もあれば、パンク的な破壊志向の側面もあります。手ごわいピアニストで、マッドなシンセサイザー弾きで、たどたどしいギタリストで、音の読めるベーシストで、緩いリズムのパーカッショニストで、ひとり多重コーラスを駆使する、不器用なシンガーソングライターです。それらすべてのパートが、一つの人格に統合されているのです。 ロマンチックと薄情と情熱の混淆、とりとめもない不安と届かぬものへの憧憬を描いた、オールディーズだけどもエヴァーグリーン。表情豊かな鰯の音楽を、ぜひお聞きください。