

新宿のホテル ラウンジの席
テーブルの燭台 火が揺れている
グループの声が 高く低く
燭台の向こうに あなたが座る
氷が崩れる グラスの底で
蝋が静かに 受け皿に垂れる
一人ずつ立って 席が空いていく
椅子の背中だけ 残っていく
気がつけば二人 卓の前で
火が二つの顔の 間で揺れる
グラスの縁に 指が触れる手前
指先を止めて 視線だけ落とす
腕時計に 目を落とさず
グラスの底を ゆっくり覗く
氷の角が もう丸くなって
知らないふりで 時間を伸ばす
時計の針は 私を急かさない
燭台の芯が 替えられる
火が一度だけ 小さく揺れて
確かめない側で 立ち上がる
コートを取りに 卓を離れる
新しい火が 高く伸びる
二つの顔が 離れて元の位置
コートの重さを 肩で受け直す
ホテルの玄関 タクシーを呼ばず
コートの襟を 立てて夜を歩く
あなたは反対へ 私は西へ
名前を言わず 小田急で大和へ
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

Akemi の“燭台のフリッカー”を
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燭台のフリッカー
Akemi
「燭台のフリッカー」は、新宿のホテルでのグループ食事会の二次会、気づくと燭台越しに二人だけが向かい合う距離まで縮まった深夜を描いたミディアムテンポのシティポップ。
円卓を囲んでいたグループの席が一人ずつ空き、椅子の背だけが並ぶ広間、二人の顔の間で揺れる小さな火、グラスの縁に触れる手前で止まる指、そして燭台の芯が新しく替えられる瞬間――確定の手前で関係を保ったまま、名前を確かめずに席を立つAkemiの手つきを静かに浮かび上がらせる。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、「もう一杯」と言わず「次はいつ」とも書かず、近すぎる距離の手前で自分の足で席を立つことを選び直す大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやアーバン・ポップが持っていた、都会の深夜、燭台越しの距離感、新しいロウソクが立ち上がる前に席を立つ動作、終電に乗り遅れないように歩く夜を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
燭台の芯が替えられて新しい火が高く伸びる前に、コートを取って卓を離れる。
ホテルの玄関でそれぞれの方向へ別れ、コートの襟を立てて夜を歩き、名前を言わず小田急で大和へ向かう――そんな確定の手前で距離を保つ夜を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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nanayon music



