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人はなぜ、分かっていながら同じ過ちを繰り返すのか。
金がない。
身体にも良くない。
明日になれば後悔する。
それでも欲望は理性を追い越し、人は自ら快楽へ向かって歩いていく。
『豚』は、そんな人間の弱さと愛おしさを描いた楽曲である。
モチーフとなっているのは横浜のソウルフードとして知られる家系ラーメン。しかし本作が描いているのは単なる食欲ではない。節制と衝動、後悔と幸福、自己嫌悪と自己肯定。その狭間で揺れ動く人間そのものだ。
横浜出身のメンバーを擁するボロボロスだからこそ描けた地元文化への愛情と、自虐的なユーモア。濃厚な一杯へ吸い寄せられる姿を通して、誰もが抱える「やめられないもの」を浮かび上がらせている。
笑えるのに、少し痛い。
くだらないのに、どこか共感してしまう。
これは家系ラーメンへのラブレターであり、欲望に敗北し続ける人間たちへの応援歌でもある。
どういう関係なんだ、この二人。 最初に目に入るのは、白塗りの男。 その隣には、妙に堂々とした男が立っている。 まるで上下関係があるようで、そうとも言い切れない。 食いたい。 飲みたい。 寝たい。 金が欲しい。 偉そうにしたい。 口に出したら、だいたい終わっている。 でも、消えるわけじゃない。 今日だけならいい。 何が悪い。 構わない。 興味ない。 金よこせ。 オレこそが神。 ボロボロスでは、そういうものほど引っ込まない。 良心より野心。 反省よりチートデイ。 救いより神ウォーター。 弱気より下克上。 普段なら飲み込むしかないものが、ここでは妙に勝った顔をしている。 だから聴く。 正しくなりたいからじゃない。 慰めてほしいからでもない。 ろくでもないものが前に出るほど、隣に立つ男の独裁者ぶりが妙に効いてくるからだ。 ボロボロス。 欲望と野心と恨み節が、いちばん偉そうな顔をしているロックユニット。
L Studio Recored