21世紀の外伝のジャケット写真

歌詞

ふわふわ

岩下啓亮 Sardine

昨日、鏡をみて ちょっと愕然とした

眉間のたて皺が深くなっていた

額にも一つ 目じりにもう一つ

笑いすぎたのか 怒りすぎたのか

1977年 おれたちは出会うだろう

ホテル・カリフォルニアが響く運動場で

おれはダッシュといった やつは莫迦かといった

それでもいつの間にやら おれらつるんでた

ふわふわ 綿菓子のような柔らかい毎日

ふわふわ 砂糖みたいな甘ちゃんの日々

1979年 おれたち歌うだろう

声をからして怒鳴り続けてた

ホントのことなんて てんで分かっちゃなくて

ただやみくもにイライラ叩きつけた

1980年 おれたち別れるのさ

四方八方散りぢりバラバラになって

感傷も後悔も未練もなにもなかった

正直なところちょっぴり寂しかった

だけど

ふわふわ 綿菓子のような日々にさようなら

ふわふわ 砂糖菓子は口のなかで溶けてった

昨日、鏡をみて 独り語ちていました

これまでの生き方 間違っていたのかと

バブルに酔いしれた ライバル蹴落とした

二十何年もありゃ そりゃいろいろあるだろう

Time waits for no one 長い月日が去った

おれもやつもあんたも それぞれの人生

あるいはうらぶれて あるいは家を建て

新しい生命を授かったりしてな

ふわふわ 風みたいにさりげなく漂ってこうぜ

久しぶりだといった 久しぶりだといった

ノスタルジーなんかじゃないぜ、そうだろ四十代

ふわふわ 風みたいにさりげなく漂ってこうぜ

ふわふわ それッ

ふわふわ 風みたいにさりげなく漂ってこうぜ

ふわふわ

  • 作詞者

    岩下啓亮 Sardine

  • 作曲者

    岩下啓亮 Sardine

  • プロデューサー

    岩下啓亮 Sardine

  • レコーディングエンジニア

    岩下啓亮 Sardine

  • ミキシングエンジニア

    岩下啓亮 Sardine

  • ギター

    岩下啓亮 Sardine

  • ベースギター

    岩下啓亮 Sardine

  • シンセサイザー

    岩下啓亮 Sardine

  • ボーカル

    岩下啓亮 Sardine

  • バックグラウンドボーカル

    岩下啓亮 Sardine

  • プログラミング

    岩下啓亮 Sardine

21世紀の外伝のジャケット写真

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2002年制作のラストアルバム『21世紀のプロテストソング』は最重要作品であり、かかった労力も並大抵のものではなかった。私は前にリリースした『chicane』でバックトラックの稠密さを示したが、続くこの『外伝』では楽曲の成り立ちを明かし、『21世紀のプロテストソング』の構造を立体的に捉えることが可能ではないかと考えた。
『21世紀の外伝』では6曲の簡素なデモと2曲のアウトテイクに加えて、同時期につくった(アルバムとは無関係の)2曲を収録した。
ジャケット写真はアルバム制作に費やしたカセットテープとCD-Rを並べたものである。

アーティスト情報

  • 岩下啓亮 Sardine

    鰯こと岩下啓亮 Sardineです。 1983年から2003年までの20年間で、ひとり多重録音した楽曲が約200曲あります。これらを8枚のアルバムにまとめて2024年に順次アルバムをリリースしました。2025年はアンソロジーの代わりに、年代順に編集したアルバムを発表します。 その音楽は、多種多様です。親しみやすいポップスもあれば、社会的視点をそなえたメッセージソングもあります。プログレッシブな構築性もあれば、パンク的な破壊志向の側面もあります。手ごわいピアニストで、マッドなシンセサイザー弾きで、たどたどしいギタリストで、音の読めるベーシストで、緩いリズムのパーカッショニストで、ひとり多重コーラスを駆使する、不器用なシンガーソングライターです。それらすべてのパートが、一つの人格に統合されているのです。 ロマンチックと薄情と情熱の混淆、とりとめもない不安と届かぬものへの憧憬を描いた、オールディーズだけどもエヴァーグリーン。表情豊かな鰯の音楽を、ぜひお聞きください。

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