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私は1989年から1996年まで静岡県浜松市に住み、教育楽器のメーカーに勤めていた。プロのインストラクターとして日本全国で指導し、編曲し、楽譜を書いていた。
その7年のあいだに書かれた歌は、どれもどこかしら澄ました顔をしている。アルバムを『ウインザーノット』という気取ったタイトルにしたのも、仕事でいつもネクタイをしていたサラリーマン時代を回想してのことだ。
2025年1月にリリースしたときは、全18曲、1時間を超える大作だったが、今回の再リリースにあたり、うち8曲を厳選してお届けすることにした。より引き締まった構成のアルバムになったと思う。
青年期の終わりを迎えた男性の、カッコつけた姿の奥に見え隠れする孤独と懊悩を、感じとっていただければ幸いである。
鰯こと岩下啓亮 Sardineです。 1983年から2003年までの20年間で、ひとり多重録音した楽曲が約170曲あります。これらを2024年から2025年にかけて時系列的にまとめたアルバムを順次リリースしました。そして2026年は楽曲の重要度やリスナーの好みに基づいたベストアルバムをいくつかリリースする予定です。 その音楽は、多種多様です。親しみやすいポップスもあれば、社会的視点をそなえたメッセージソングもあります。プログレッシブな構築性もあれば、パンク的な破壊志向の側面もあります。手ごわいピアニストで、マッドなシンセサイザー弾きで、たどたどしいギタリストで、音の読めるベーシストで、緩いリズムのパーカッショニストで、ひとり多重コーラスを駆使する、不器用なシンガーソングライターです。それらすべてのパートが、一つの人格に統合されているのです。 ロマンチックと薄情と情熱の混淆、とりとめもない不安と届かぬものへの憧憬を描いた、オールディーズだけどもエヴァーグリーン。表情豊かな鰯の音楽を、ぜひお聞きください。