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歌詞

町田に行く

METEOR, CHIN-HURTZ

(CHIN-HURTZ)

町田に深く関わりを持った

きっかけはタメ 同世代が発端

町田に行く 理由は一つさ

仲間がいる 会いに行くのさ

聴いてきたラップ 話が合う

あげるとキリないが土臭い

プリモ、ティンバ、スウィズ、

ドレでウェッサイ

あの頃の踊っていた

インダクラブ世代

グンナイト 言わないのが正解言うと最後に一杯

乾杯!それじゃ帰る

また最後に乾杯!

終わらない 次の日頭ガンガン

引き止められるというか逃がさない

ここは楽園行くんじゃねー!

行くんじゃねー!行くんじゃねー!

俺たちのもとから離れんじゃねー!

(HOOK)

町田!

実は詳しくない

知ってるのはTHISONE

あとCLASSIXとFLAVA

(CHIN-HURTZ)

メテオ君今日は町田に行きますが

どうしますか?一緒に行きますか?

仲見世商店街のTHISONEに出発だ

ウコンの力も入れといた

みんな気をつけた方がいい

酒飲ましてくるがアルハラじゃねー!

ヴァルハラかな?ラフテルかな?

ヤツらは試してくる君の器

(METEOR)

もう今日は町田のホテルに泊まろう

そんで朝からリス園行こう

帰り七面でラーメン食おう

それか洋麺屋五右衛門

しゃぶ葉 ありそうだろ!

とんかつ和幸でおかわり自由の味噌汁飲みまくるだろ!

道頓堀くくるで明石焼きしばこう

(HOOK)

町田!

実は詳しくない

知ってるのはTHISONE

あとCLASSIXとFLAVA

(METEOR)

町田に行く旅行気分 いくどん行く?

それか馬肉 柿島屋 梅割りで飛んで

シメに家系

または日高屋で野菜たっぷりタンメン

丹念に練り上げられたグルテン

いや やめようぜ 満腹になるには早え

このあとTHISONEでライブ

仲見世商店街で2杯 やってこう

乗ってこう 話してこう

こうきたらこうとシミュレーションして行くが

いつも想定外の面白さ

渋い人出てた 見た 覚えた 吸収した

(HOOK)

町田!

実は詳しくない

知ってるのはTHISONE

あとCLASSIXとFLAVA

(METEOR)

伝説のすた丼 情熱のスタメシ 二つある街

塩分取り過ぎたかな きっと2時、3時くらいに

喉が渇いて目覚めちまうな

伝説のすた丼 情熱のスタメシ 二つある街

塩分取り過ぎたかな きっと2時、3時くらいに

喉が渇いて目覚めちまう

  • 作詞

    METEOR, CHIN-HURTZ

  • 作曲

    Np, METEOR, CHIN-HURTZ

  • プロデューサー

    Np

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かもしれない

METEOR, CHIN-HURTZ

(Recommend by DJ H!ROKi)METEOR & CHIN-HURTZ通算5枚目のアルバム「かもしれない」が完成した。METEOR & CHIN-HURTZ(以下メテチン)としては「スカイブラザー」(2022年9月)以来、およそ1年5ヵ月振りのアルバムだが、その間にCHIN-HURTZはソロ作「THE RAPPER」(2023年2月)、そしてKENTAKKUとの「下北ライフ」(2023年4月)をリリースしている。前者ではラッパーとしての岐路に立たされたCHIN-HURTZの心境が、また後者でも人生の新たなフェーズに向かう二人の様子が描かれており、本作はそれに続く三部作の完結編というCHIN-HURTZの意図も考えられる。そして、本作がメテチンとして最後の作品になることをCHIN -HURTZがアルバム中に度々示唆している。

 これまでのメテチンのアルバムと比べて、今回は趣が大きく異なる。前作までは「悪霊退治」という冒険活劇調のストーリーテリングもののシリーズが楽曲の大半を占めていたが、本作では”悪霊退治Part.34”のみで、舞台も空想上の世界ではなく現実世界(某大手飲食チェーン店)となっている。その他の楽曲で取り上げているテーマも、パーティー(”楽しいパーティ feat. zoe”)や馴染みの街(”町田に行く”)、絵文字(”キラリ絵文字付けると感じがいい!feat. Kentakku”)など、ヒップホップの楽曲における定番のトピックや普遍的な題材が多い。ラップの面白さは、楽曲のテーマやメッセージに対して、どれだけオリジナリティのある表現ができるかという点にある。これだけラップというアートフォームやヒップホップ作品が浸透した時代において、ありふれたテーマの楽曲の場合、表現方法や切り口、あるいは歌い方などに新鮮味や驚きがなければ、リスナーの注目を集めることはできないだろう。今回のアルバムでオーソドックスなテーマの楽曲を多く採用したのは、ある意味で彼らの挑戦的な姿勢の表れとも言える。

 この方向転換は、作品全体、とくにMETEORのラップに大きな変化をもたらしている。ジャズのベースラインを軸に据えた軽快なビート上で絵文字を使うことの利点を軽快に説き、ネイティブ・タンを彷彿とさせる楽曲に仕上がった”キラリ絵文字付けると感じがいい”。クラブイベントでの過ごし方を彼らしいシニカルな切り口で描く”楽しいパーティ”。地名や店名などの固有名詞をリリックの中に多数登場させることで、充実した休日の様子をリアルに表現する”朝から遊ぶ”。これらの楽曲が並ぶアルバム中盤を聴くと、彼のラップがこれまでのメテチン作品以上に生き生きとしているように感じられる。メテチン作品を除いても、ここ最近のMETEORの作品は、CM用の楽曲であったり、自身が声優として出演したアニメ作品のタイアップなどが続いており、様々なテーマについて純粋にラップする作品は「DIAMOND」(2009年)まで遡る。つまり、METEORのキャリアという観点から今回のアルバムの立ち位置を考えた場合、日本語ラップのクラシックとしても名高い「DIAMOND」に最も近い作品として捉らえることができる。今後のラッパーとしての彼のキャリアにおいて、本作が重要な意味を持つことになる可能性があるし、本人もそのような感触があったのではと思う。実際、アルバムの中にもその裏付けになりそうな要素が見出せる。

 まず、何より作品名だ。METEORが命名したという「かもしれない」というアルバムタイトルは、冒頭の「メテチンアルバム5枚だけど、これラストらしいよ」というCHIN-HURTZの言葉に対するMETEORのアンサーであると読み取ることができると思う。この作品に対してリスナーが一番最初に触れる情報はアルバムタイトルであり、その次に1曲目の歌詞を耳にすることからも、このような解釈が成り立つであろう。また、漫画家の業堀氏によるジャケットも、この作品を読み解くにあたって非常に興味深い内容だ。中央に描かれた宝箱は、メテチンにとってはこれまでの活動で得られた貴重な経験(ライブ活動や多くのアーティストとの共演)であり、METEORにとっては本作の制作過程で得られた新たなモチベーションを表しているのではないだろうか。ジャケットの中で最も興味深いのは左側の壁に掲げられた案内板だ。「EXIT」(出口)の文字から、一見すると本作がメテチンのラストアルバムであることを示唆しているように感じられる。だが、矢印が指す方向に注目すると、彼らは出口とは逆の方向に向かって進んでいることが分かる。これは、この先もメテチンの活動が続く可能性があることを示しているのではないだろうか。そう考えると、「かもしれない」というアルバムタイトルとも意味合いが一致する。このように、CHIN-HURTZの当初の予定としては2人での活動に区切りを付けるはずが、METEORが名残惜しさを強く感じているという構図が見て取れる。METEORがそのような気持ちになったのは、単にメテチンとしての活動が楽しかっただけではなく、ラップすることや歌詞を書くことの楽しさを本作で取り戻したことが大きいのだろう。

 ともあれ、今後のMETEORとCHIN-HURTZの活動に更なる期待が膨らむ充実した作品だ。これまでのメテチンやKLOVAL RECORDSの諸作品でもお馴染みのビートメイカー達によるビートも非常に充実。メテチン作品のファンはもちろん、METEORのソロ作品が好きな方も必聴の一枚に仕上がっている。

アーティスト情報

KLOVAL RECORDS

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