Lyric

問いかけ続ける　孤独の理由を

気配を感じて本を閉じ振り返る

思い描いた形は無くて

見えるのは窓に差し込む光

窓に映る自分自身の姿

空間に広がる虚無感

聴こえるのは時計の進む音

中身のない空き缶のような

見えない何か無くした感覚

もう帰れない　戻れない

忘れられた傷跡が円に刻まれ

記憶から遠ざかる鳥

薄暗い誰もいない部屋の窓から

夜の光が傷を照らして

問いかけ続ける　孤独の理由を

いつもと変わらない夜

床に頬をつけて動かない横顔

冷たくなった彼女の目につたう涙

夜の光が反射する

眠りについた彼女は

白の暗い灰色の空に溶け込む

膝をついた孤独の塊は問いかけるその理由を

不思議と自由を感じた

孤独を月が照らす

もう帰れない　戻れない

忘れ去られた傷跡が円に刻まれ

記憶から遠ざかる鳥

薄暗い誰もいない部屋の窓から

夜の光が傷を照らして

問いかけ続ける

孤独の理由を

眠りについた彼女は

灰色の空に溶け込んでいった