銀のハサミのジャケット写真

歌詞

銀のハサミ

Akemi

ターミナルの人混み 流れる季節(シーズン)

「貸したテープなら 今度でいいわ」

あなたの視線が 泳ぐたびに

心の準備(ノート)を 書き換えていたの

都会(まち)になじんだ つもりでいても

震える指先 隠しきれない

頼りないヒール 小さく揺れて

最後のわがまま 飲み込んだ

カチリと鳴った 銀のハサミが

私たちの昨日を 切り取ってゆく

有人改札(ゲート)の向こう 遠のく背中

追いかけられない 高いヒールで

見慣れた夜の 景色に戻る

パタパタと回る 行き先表示(ボード)

あなたの街の名前 消えてゆくの

乾いた音が 風を呼ぶたび

少しだけ肩の 力が抜けたわ

大和の空を 横切る響き

不器用な自分なら 置いてきたはず

コンクリートの 街灯(ひかり)のなかで

明日(あした)の私を 探し始める

カチリと響く 胸のどこかで

戻れない時間(とき)を 畳んでゆくの

有人改札(ゲート)を抜けて 独り歩き出す

痛む足首 自由になったら

夜明けのコーヒー 飲みたくなるわ

改札を離れれば ただの他人(ひと)ね

誰のためでもない ルージュを引き直す

いつもの歩幅に ふいに戻って

独り笑った 夜のプロムナード

カチリと鳴った 銀のハサミが

私たちの昨日を 切り取ってゆく

有人改札(ゲート)を抜けて 独り歩き出す

痛む足首 自由になったら

独りの夜も 似合うかしら

パタパタと めくれる時間

カチリと 響くハサミ

……新しい 香りに包まれて

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

銀のハサミのジャケット写真

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    銀のハサミ

    Akemi

「銀のハサミ」は、ターミナルでの見送りの夜、有人改札で切符を切る音が昨日を切り離していく、その静かな反転を描いたミディアムテンポのシティポップ。
ターミナルの人混み、貸したテープの行方、有人改札の向こうに遠のく背中、パタパタと回る行き先表示、そしてカチリと鳴る銀のハサミ――高いヒールでは追いかけられない距離と、見慣れた夜の景色にひとりで戻っていく女の心の輪郭を、静かに浮かび上がらせる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、最後のわがままを飲み込み、追いかける代わりに自分の足で改札を抜けることを選ぶ、都会の夜における成熟した別れの感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、ターミナルの夜、見送りと別れ、帰り道の湿度感を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

改札を離れれば ただの他人(ひと)だと言い切ったあと、誰のためでもないルージュを引き直し、いつもの歩幅へ静かに戻っていく。
――痛む足首と引き換えに受け取った自由を、夜明けのコーヒーと「独りの夜も似合うかしら」という小さな微笑みで祝う、そんな成熟した別れの余韻を描いた楽曲。

Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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