もう雨はあがったのにまだ遠い空を見てる
台風の去った朝 ぼくはなにかをなくしていた
思い出したように天井をみつめる
名前を持たない だれかとの会話
二度と忘れないように永遠にして仕舞いたい
懐かしささえ忘れていた
陽だまりの匂いを風が運ぶ
いらない荷物を捨てて 叶うことのない約束をしよう
わからずやの君はどんな表情をするだろう
涙がいらなくなるまでは泣いていてもいいから
花は咲く場所を選ばない
風に乗ってたどり着いた場所に 何も言わずに根っこを下ろして
そうやってなにもかもを犠牲にしてしまって 二度と会えなくても同じ空を持っている
ありふれた希望に手を伸ばすように
なくしたものはすぐそばにあった
お守りのように身に着けて 鏡の前で姿勢を正した
これが唯一出来ることだった
通行止めを迂回して
寄り道をして息を整えた
返事を出来なかったこと
今日はその返事をすること
なにかを選んで人生を進めて
怖くはなったけど逃げたくはなかった
雨上がりの気持ちをどうやって伝えればいいだろう
感情が増えたから
ありふれた言葉ではすこしだけ足りない
諦めることは明日にだって 間に合うはずだから
自問自答は終わらなかったけど 考えることで進んだ気がする
前を向く理由は きっとたくさんあるから 一つにこだわる必要はない
ようやくわかったよ 君の伝えたかったことを
濡れた心を陽射しが乾かしていく
手には花束を持って 今日は君に会いに行こう
- Lyricist
yukueshirezu
- Composer
zama
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Petrichor
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