毛糸のノクターンのジャケット写真

歌詞

毛糸のノクターン

Akemi

真冬の部屋に スタンドの円い灯

毛糸を一玉 膝で転がす

編み針が触れて 小さく鳴る夜

誰のでもない マフラーを編む

大和の母は 誰かの丈を

測って編んだ 役目のように

私は寸法を 持たずに編む

誰にも渡さぬ 私だけの目

一目落ちた 毛糸がふいに緩む

編み針が止まる 息も止まる

解けば全部 最初に戻る

戻すか進むか 針が迷う

落とした目は 編み地の真ん中

引けば一本 糸に戻る列

完ぺきに編み直す ことも出来る

でも今夜は この目のまま

手を止めれば 部屋が広くなる

大きな静けさに 飲まれぬように

指を動かす 数えるように編む

埋めるんじゃない 続けたいだけ

解かずに進む 針を動かす

一目の緩みを 指でならして

毛糸玉が 少し小さくなる

夜の残りが まだ長く続く

落とした目を 抱えたまま進む

編みかけのまま 膝に下ろす

誰に見せる あてもない長さ

円い灯の下 伸びてゆく毛糸

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

毛糸のノクターンのジャケット写真

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    毛糸のノクターン

    Akemi

「毛糸のノクターン」は、誰のためでもないマフラーを一人で編む真冬の夜を描いたミディアムテンポのシティポップ。
スタンドの円い灯、膝で転がす毛糸玉、小さく鳴る編み針、落ちた一目、そして解けば一本の糸に戻る編み地――静かな部屋に置かれた手仕事の音と毛糸の感触が、誰にも検分されない一人の時間の輪郭を浮かび上がらせる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、「誰かのために」という役割を引き受けないために自分のために編み、落とした目を解かずに抱えたまま、孤独を埋めにいくのではなく自分の時間として手に握り直す大人の孤独。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、冬の夜、部屋の空気、手仕事の静けさを描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

一目落ちたことに気づき、解いてやり直すか進むかで針が止まるその瞬間、Akemiは完璧に編み直すのではなく、この目のまま進むことを選ぶ。
見せるあてのない長さを、埋めるためでなくただ続けたいから編んでいく――そんな静かで能動的な孤独を描いた楽曲。

Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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