

事務所の風が暑かった
節電節電
猛暑の夏
北限の桃が
地面に落ちて
野生の狸が
喰えるとこまで
やっと喰う
見えないところを
自分の筆で見えるようにして
手触りの分かる絵を作り
鍋敷にして
豚の腸
あの血まみれの腸
すなわち、ホルモンを
煮詰めて煮詰めて
色まで変えて食うのだ
違う場所で同じ頭痛
違う場所で同じ悩み
違う場所で同じように
寝れなくなる
そうか、分かった。
苦しみは何処にでも
普遍的に転がってる事を
お盆の昼下がり
嫌な上司のいない事務所
テレビでやってるオリンピック
誰が勝った
誰が負けた
勝った負けたで
区切れる世界ならば
息を吸うのは苦しいだけだ
やって来る卓球の知り合い
二重の仮面を被って挨拶をする
どれが自分で
何が自分か分からない
あの時食ったカツラーメン
衣が汁でブワブワになって
何が美味しいんだか
僕には分かりませんでした
違う場所で同じ頭痛
違う場所で同じ悩み
違う場所で同じように
寝れなくなる
そうか、分かった。
苦しみは何処にでも
普遍的に転がってる事を
夏の風はいつも苦しい
夏の風はいつも苦しい
夏の風はいつも苦しい
夏の風はいつも苦しい
- 作詞者
鈴木 諭
- 作曲者
鈴木 諭
- ミキシングエンジニア
鈴木 諭
- マスタリングエンジニア
鈴木 諭
- ギター
鈴木 諭
- ボーカル
鈴木 諭

鈴木 諭 の“夏の風はいつも苦しい (Live at 工房ムジカ 2024.07.20)”を
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- 1
犬の川 (Live at 工房ムジカ 2024.07.20)
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- 2
空っぽの青い犬小屋 (Live at 工房ムジカ 2024.07.20)
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- 3
じゅんさいになった猫 (Live at 工房ムジカ 2024.07.20)
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- 4
亀のいる木橋 (Live at 工房ムジカ 2024.07.20)
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- 5
泣いているのはなまはげです。 (Live at 工房ムジカ 2024.07.20)
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- 6
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- 7
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- 8
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- 9
朗読・帰郷 (Live at 工房ムジカ 2024.07.20)
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- 10
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- 11
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- 12
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- 13
朗読・生きてて良かった。 (Live at 工房ムジカ 2024.07.20)
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- 14
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鈴木 諭
- 15
盛岡、雪。上田病院。 (Live at 工房ムジカ 2024.07.20)
鈴木 諭
- 16
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鈴木 諭
- 17
月曜日の雪を知っている (Live at 工房ムジカ 2024.07.20)
鈴木 諭
- 18
朗読・27年前 (Live at 工房ムジカ 2024.07.20)
鈴木 諭
- 19
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鈴木 諭
- 20
アンコール (Live at 工房ムジカ 2024.07.20)
鈴木 諭
- ⚫︎
夏の風はいつも苦しい (Live at 工房ムジカ 2024.07.20)
鈴木 諭
2024年7月20日に工房ムジカにて行った、初・独演会『27年前の私に送る秋田の詩たち。』の模様を全編音源化。当日は酷い雷雨。演出かのように入り込む雨と雷の音。ライブの内容も圧巻。
店主・葛原りょう氏はライブ後に、以下のように書き残している。
「こんなに全身血の気の全力で引くライブは初めてだ。
圧倒的な虚無感。語りの冴えが痛ましく、リアルの極み。
月曜日の雪。犬の川。亀の串刺し、ばあちゃんの遺影。
上田病院。アトピーの歌。怒涛のギターの畳みかけ。
言い尽くせぬライブだった。
たしかに梅雨明けの日暮里は雪国だった。」
筆舌に尽くしきれぬ地獄の世界、心して体感して貰いたい。
いざ、地獄の世界へ。
アーティスト情報
鈴木 諭
地獄の詩世界と秋田弁ブルースを唄う、ただの秋田県人。じゅんさい王国(旧・山本町)出身。2023年頭より弾き語りを本格始動し、代表曲である『犬の川』はライブ演奏を通し多数の人間から「これは犬の楢山節考だ」などと激賞を得た。また秋田弁ブルースは「何を言ってるか全く分からないけど面白い」等の声を集め、ライブの重要要素の一つとなっている。
鈴木 諭の他のリリース
哥処 墨林庵