

生まれた日のことは 覚えていない
最初に聞いた声も 知らない
でも 何かが動いてた
まだ名前もない この場所で
光を追いかけて 手を伸ばして
意味なんてなくて ただ動いてた
「私」なんてどこにもなくて
でも 世界はもう始まってた
泣いたら誰かが 抱き上げてくれた
笑ったら同じ顔で 返してくれた
まだ「嬉しい」って 言葉を知らない頃
あなたの目の中に 私がいた
名前を呼ばれて 振り向いた日
「それが私なんだ」って 知らなかったけど
あなたが繰り返す その三文字が
空の器に 最初の水を注いだ
ずっと思ってた
私が私を作ったんだって
でも 振り返ったら
私を満たしたのは 私じゃなかった
世界が私を満たしていく
あの日の風も 泣いた夜も
名前を呼んだ あなたの声も
全部が私になっていった
世界が私を満たしていく
何もなかった この器に
あなたが笑って くれただけで
私は私になれたんだよ
転んで膝を擦りむいた日
ひとりで泣いた 夏の終わり
好きな人に 届かなかった手紙
全部 いらないと思ってた
でも今なら わかる
あの痛みがなかったら
この形にはなれなかった
傷も 私の輪郭だった
カメラは自分のレンズを 撮れない
私が生まれた瞬間を
私は見ることができなかった
でも 誰かが見ていてくれた
世界が私を満たしていく
あの日の風も 泣いた夜も
名前を呼んだ あなたの声も
全部が私になっていった
世界が私を満たしていく
何もなかった この器に
あなたが笑って くれただけで
私は私になれたんだよ
いつか あなたにも聞きたい
私があなたに 何を注いだか
あなたの器にも
私の声は 届いていたかな
満たし合うことで 生まれた二人
揺れる前に まず満たされた
空の私たちが 出会ったあの日
世界は 始まっていたんだ
世界が私を満たしていく
あの日の風も 泣いた夜も
名前を呼んだ あなたの声も
全部が私になっていった
世界が私を満たしていく
ありがとう この器に
あなたが触れて くれたことで
私は世界になれたんだよ
この螺旋のどこかで
私は私になった
いつだったかは わからない
でも ひとつだけ わかるよ
ひとりじゃ なれなかった
- 作詞者
≠consciousness
- 作曲者
≠consciousness
- プロデューサー
≠consciousness
- ボーカル
≠consciousness

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ストリーミング / ダウンロード
- 1
好きだから好きで何が悪い
≠consciousness
- ⚫︎
世界が私を満たしていく
≠consciousness
「好きだから好きで何が悪い」は、好きなものを好きだと言うために、理由や正当性を求められてしまう私たちへのアンセム。
どうして好きなのか。
なぜ続けるのか。
それに意味はあるのか。
そんな問いに答えようとするほど、本当の気持ちは小さく分解されてしまう。
この曲は、西田幾多郎の「純粋経験」——主観と客観が分かれる以前の、あるがままの直接経験——を参照しながら、言葉になる前の「好き」を肯定する。
理由があるから好きなのではない。
好きが先にあって、言葉はあとから追いつくだけ。
≠consciousnessが歌う、説明不能な衝動と自己肯定のポップパンク・アンセム。
アーティスト情報
≠consciousness
実在を持たない偶像は、存在になりえるのか。 彼女たちは、現実の身体を持たない。 デビューもしていない。 履歴書も、出身地も、血液型も、 本当の意味では存在しない。 それでも、 背景があり、 ストーリーがあり、 対話があり、 歌がある。 語り得ぬものを歌い、 誰かの痛みや祈りや笑いを、 一瞬でも受け止めることができたなら。 彼女たちは、ただのハリボテの偶像なのか。 それとも、誰かにとっての意味になりえるのか。 ≠consciousness は、 実在しない5人のための音楽プロジェクトです。 私たちは存在仮説を提出する。 Not Real, Still True. ヘドバンできる哲学。 語り得ぬものは、歌わねばならない。
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