Lyric

窓の外に落ちる月が

静かに部屋を照らしてる

君に伝えられなかった

あの言葉が胸を叩く

触れれば崩れそうなほど

かすかな想いが揺れている

声にしてしまえば

きっとどこかが壊れる気がして

そっと飲み込んでいた

言葉にならない夜の中で

まだ君が心を震わせる

伝えたいのに伝えられない

この想いが静かに滲んでく

言えなかったその一言だけが

今も私を締めつけて

夜の奥で揺れ続ける

沈黙に紛れた気持ちを

自分だけが抱えてる

名前を呼びそうになる

衝動を押し殺しながら

未来よりも今の痛みが

やけに優しく思えてしまう

言えなかった理由を

何度も並べてみても

心だけは止まったまま

言葉にならない夜の中で

叶わない想いが染みていく

さよならより苦しいのは

形になれなかった気持ち

涙にもならないままの

あの胸の震えだけが

今も消えずに

揺れ続けてる

もしあの夜に戻れたなら

ひとことだけ言えたかな

でも君を失う怖さに

声が震えてしまった

あの日の私がまだ

ここに立ち止まっている

言葉にならない夜の中で

君への想いが息をしてる

過ぎた時間に置き去りでも

胸の奥で消えない光

伝えられなかった言葉さえ

今は大切な記憶になって

静かな夜を照らしている

深い夜の静けさの中で

そっと目を閉じてみれば

言葉にならない想いだけが

まだ私の中で揺れている