

乗り継ぎ二回の 春の合羽橋
選んだ暮らしの 最初の買い出し
笊や薬缶は すぐに決まって
茶碗の棚で 足が止まる
手に取った白を 光に回す
あなたの選び方 職人みたい
高い低いじゃ なくて手の馴染み
茶碗の替わる 家で覚えたわ
「夫婦茶碗も ありますよ」と
店主が奥から 一対の箱
同じ柄の 大と小の型
返事の前に 間が一つ空く
先に答えた あなたの指は
「僕はこの鉄色」 別の棚の縁
私も伸ばす 薄青の方へ
同じ答えを 別々に出す
一対の型に 入る近さより
別の柄のまま 並ぶ近さを
夫婦の呼び名は まだ先でいい
別々の柄を 同じ棚へ
鉄色と薄青 同じ包みに
くるんでもらって 春の道具街
荷物はあなた 道は私が引く
西へ乗り継ぐ 帰りの車窓
まだ半分空きの 棚の高さに
色の違う 二つを並べ
欠けたらその時 その色を買う
決めるのはそこまで 先は書かない
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

Akemi の“色違いのユニゾン”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
色違いのユニゾン
Akemi
「色違いのユニゾン」は、新しい暮らしの支度に出かけた二人が、お揃いの型ではなく色違いの茶碗を選ぶ春の買い出しを描いたミディアムテンポのシティポップ。
春の合羽橋、光に回す白い茶碗、店主が奥から運ぶ一対の箱、鉄色と薄青、そして同じ包み紙――勧められた夫婦茶碗の前に生まれた一つの間が、並んで混ざらない二人の距離を静かに浮かび上がらせる。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、一対の型に入る近さよりも、別々の柄のまま同じ棚に並ぶ近さを選ぶ大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、道具街の買い物、器の手触り、始まりの生活音を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
先に「僕はこの鉄色」と答えた指のあとを追うように、彼女も薄青へ手を伸ばし、同じ答えを別々に出す。
まだ半分空きの棚に色の違う二つを並べ、先は書かないまま暮らしを始める――そんな始まりの選び方を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
Akemiの他のリリース
nanayon music



