もう頑張らなくていいのジャケット写真

歌詞

もう頑張らなくていい

らるみん

交差点青に変わる音

ひどく耳に刺さる

誰も彼も明日信じ

急ぎ足ですれ違う

ショーウィンドウ映り込み

抜け殻のような私

なりたかった自分など

もう思い出せない

頑張れば報われるとか

明けない夜はないとか

光の中の人々の

綺麗事が喉詰まる

正しさは今猛毒

欲しいのは終わりの静寂

もう頑張らなくていい

心が砕ける音して

冷たい世界振り向かず

夢も希望も手放して

空っぽのままでいい

絶望抱きしめて眠れ

努力足りないせいか

弱さが罪なのか

弾き出された歯車

路地裏で錆びつく

助け求めてもただ

困った顔されるだけ

大丈夫の裏側に

無関心気づいてる

期待するから傷つく

心殺して生きてた

人形になればいいと

痛み消えると思った

涙だけが流れて

冷たい床に垂れる

もう立ち上がらなくていい

膝抱えたままでいい

社会のノイズに耳塞ぎ

諦めることは逃げじゃない

擦り切れた自分守る

たった一つの盾だから

生きる意味なんていらない

探すフリもしなくていい

この深い闇の底が

今の私にお似合い

誰にも愛されなくていい

誰かを愛せなくていい

悲しみだけが友達

孤独の中でまどろむ

  • 作詞者

    らるみん

  • 作曲者

    らるみん

  • プロデューサー

    らるみん

  • ボーカル

    らるみん

もう頑張らなくていいのジャケット写真

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    もう頑張らなくていい

    らるみん

「頑張れ」という言葉に傷つく、全ての人へ。
​現代社会の喧騒に背を向ける、究極のアンチ・ポジティブソング
​本作は、夢や希望を持つことを強制する社会の圧力と、それに適応できずに摩耗していく個人の孤独を、痛いほどリアルに描いた一曲です。「明けない夜はない」「努力は報われる」といった耳触りの良い綺麗事が、かえって心を追い詰める現状にメスを入れ、「諦めること」を「逃げ」ではなく「自分を守る盾」として再定義しました。
​■楽曲コンセプト
​交差点の電子音、ショーウィンドウに映る抜け殻のような自分。
歌詞に綴られるのは、都市の喧騒の中で孤独を深める主人公の姿です。本作は、光の当たる場所にいる人々の「正しさ」を「猛毒」と断じ、絶望を抱きしめて眠ることを許容します。
​安易な応援歌が溢れる音楽シーンにおいて、あえて「立ち上がらなくていい」「空っぽのままでいい」と歌う本作は、心の限界を迎えた人々に静寂と安らぎをもたらす
​■注目すべき歌詞の世界観
​"正しさは今猛毒 / 欲しいのは終わりの静寂"
"諦めることは逃げじゃない / 擦り切れた自分守る / たった一つの盾だから"
​無理に前を向くのではなく、今の痛みをそのまま受け入れること。誰にも愛されず、誰をも愛さない孤独の中でまどろむこと。それが今の自分にとっての「お似合い」の場所であると認めることで、逆説的に得られる心の平穏を描き出しています。
​■[らるみん] コメント
​「頑張ればなんとかなる、という言葉が一番残酷に響く夜があります。この曲は、もうこれ以上歩けないと膝を抱えている人に向けて書きました。無理に立ち上がらせるのではなく、隣で一緒にうずくまって、その絶望を肯定したい。そんな想いを込めています。」

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