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"BAD NEWS"は、社会の暗部を鋭く切り裂き、現代社会の矛盾を容赦なく暴き出す。この曲は、私たちが密かに喜ぶ、他人の不幸を描いたニュースに対する皮肉な批判である。XILAは、SNSでの様々な拡散がどのように人の人生を破壊するかをストレートに描写し、BICは他人の痛みを嘲笑する社会の残酷さを浮き彫りにする。そしてTAKUROは、BAD NEWSに心踊らされずに、本来ある人々の優しさを失わぬよう訴えかける。
この楽曲は、ただ表面的な批評に留まらず、私たち一人一人が日常で犯している道徳的な罪を問いかける。SNSの影で他人の不幸に興奮し、メディアの悪意ある報道に飢える現代人の姿を鏡のように映し出す。この曲は、ただの音楽以上のものであり、私たちの社会に深く根差した問題への強烈なメッセージである。
始まりは2004年、大阪はアメリカ村。その頃はのし上がるためには、金・暴力・背後を任せれる仲間が必要な激しい環境で、「ラッパーは不良じゃなきゃつとまらない」そんな環境でXILAはラッパーとして活動を開始した。 XILAの言葉はストリートの現状、夢、痛み、愛、そして反乱そのものだった。 ストリートの真実を赤裸々に表現するそのスタイルは、多くのファンから絶大な支持を受けた。 2009年、その熱い魂が彼を試練の場所へと導いた。大規模な大麻組織のメンバーとして逮捕収監されることとなった。しかしそれが彼を砕くことはなかった。逆に、収監された中で生まれた"深緑 feat.CHEHON”は、彼の闘争を鮮明に伝える音源となった。この音源は、彼が経験した困難や戦いを生々しく、そして美しく表現しており、多くのリスナーの心に深く響く作品となっている。 XILAのラップは、ストリートの生の声。グラフィティのように豪快に描かれつつも、緻密な表現で現実を描写する。ベースラインに乗る彼のFlowは、ホッピングするローライダーのように重厚感があり心を揺さぶる。 XILAはただのラッパーではない。彼はストリートの詩人、哲学者であり、その音楽は時代の声として多くの人々に届けられている。これからもその活動は続くことだろう。 ストリートカルチャーの真髄、不良文化の純粋さを感じさせる彼の音源は昨今のヒップホップシーンでは唯一無二の存在であり、今後も目が離せない。
MACD