

いっそ誰にも振り向かれず
愛されなければ良かったな
そうすれば恨みつらみだけ
叫んでいれば良かったのに
ずっと知らなけりゃ良かったな
糞だと揶揄したあの歌にも
涙と祈りと愛と血が
ちゃんと通っていたなんて
いっそ死ぬまで無知なままで
裸の王様が良かったな
触れれば切れるような鋭さの
言葉を武器に使えたのに
そんで注目されて味を占めて
「死ね」とか容易く使っちゃって
今泣いてる子の目の前で
同じことが言えるのかよ
言葉はすなわち人格そのもの
匙加減一つで壊せる代物
口から出る凶器をただ腹の中に隠して
痛み歪み生きる日々よ いったい何の意味があるの
たとえ真似事でもそれでも 優しい言葉で溢れたい
それなのに心に溜まるは暗い言葉ばかり
暗い暗い言葉ばかり
あなたを知る度に
一つ一つ言葉を忘れてく
「あいしてる」って言葉だけ
消えないままで まるで呪いみたいに
僕は知ってる いつも笑ってるあの人が
首を吊ろうとしたこと 出来なくて生きたこと
僕は知ってる 誤魔化すように笑うその癖は
怒鳴られたトラウマが未だに消えないこと
知っているさ 大嫌いなあの人らも昔ね
生まれた時誰かに泣いて喜ばれたと
知って知って知るほど何も言えなくなるよ
頭から言葉が少しずつ消えてく
晴れた空を飛んでいった747は今頃
僕の知らない国で知らない人を降ろしてる
降りた人はバスの座席 くたくたに疲れてて
着いた家のベルを鳴らし家族とハグをしてる
聞いた話ではつい最近ここらで事件があったって
住人二人が殺されて犯人は未だ逃走中
ああ この家じゃなくてよかったと
胸 撫で下ろしてる
ああ 胸 撫で下ろしてる
いっそ誰にも振り向かれず
愛されなければ良かったな
だけど本当にそうだったら
この毎日に耐えれたかな
いっそ口から出る言葉が
「楽しい」だけなら良かったな
痛みも憂いも嫉妬も不安も
欲望もエゴも本音も希死念慮も
消して 全部 消して
あなたを知る度に
一つ一つ言葉を無くしてく
「あいしてる」って言葉だけ
繰り返す僕を どうか笑って見ていて
あなたを知る度に
一つ一つ言葉を忘れてく
「あいしてる」って言葉だけ
消えないままで まるで呪いみたいに
- Lyricist
Hidekazu Koyama
- Composer
Hidekazu Koyama, Junichi, Kiyoyuki Arita
- Producer
CIVILIAN
- Guitar
Hidekazu Koyama
- Bass Guitar
Junichi
- Drums
Kiyoyuki Arita
- Vocals
Hidekazu Koyama

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