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ラフスケッチの躍動感が好きだ。ふと思いついたメロディを伴奏に乗せてカッチリとハマったときの高揚感が好きだ。創作における初期衝動はエントロピーと同じだ。時が経つほどにその熱量は冷め、エントロピーは増大していく。
esquisse(素描)はそんなエントロピーの増大を少しでも抑えるよう設計する、創作のためのロードマップだ。頭の中にある風景や出来事、伝えたい何か、理想の線、出したい音——そういうものをロスなく実体化させるために、素描は細心の注意と大胆さ、外部のノイズに惑わされない意志、やり直しを厭わない忍耐をもって行わなければいけない。
今までいったいどれほどの絵を、曲を作ってきただろうか。重ねたスケッチ、デモテープ、実験、機材遊び。無数の試みの積み重ねの中から素描によって導かれた珠玉の作品たち。この「esquisse」はそんなpomodorosaのアトリエを垣間見られるような、親近感の湧くアルバムになっている。
pomodorosaは、東京を拠点に活動するミュージシャン、イラストレーター。 街で見かけたもの、旅先で感じたこと、最近ハマっているもの——彼の曲はそういった日常の断片を、エッセイのように書き綴ったものだ。すべての楽曲のアートワークも自身が手がけており、音と絵、ふたつの方法で同じ世界観を一から創り上げている。 ボサノヴァとジャズをルーツに、Rosaの歌声とともに独自のポップスへと発展させ、海外を中心に幅広いリスナーの生活に溶け込んでいる。
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