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シューベルトの愛用したリズム”長短短長短短”を使ってみようとして、大学生の頃に即興で作った曲で、ほぼ全編をそのリズムで構築しています。旋律とリズムは同化し、ダイナミクスは抑えられるため、曲はハーモニーの変化によって表情付けられます。三部形式をとりますが、中間部は「奄美地方の子守唄」の最初の2小節のパラフレーズであり、主部(g♯)より半音低い調(g)と半音高い調(a)が現れ、不安定な感じをもたらすと共にクライマックスを築きます。それが終わるとまだ穏やかな調子に戻り、短調と長調の間を揺れ動きながら回顧的なこの曲を閉じます。
クラシカル系の作曲をしています。主にオーケストラ曲、室内楽曲の多楽章で構成する伝統的なものをメインとしていますが、メロディ偏重を特徴とします。今回の曲も八つの楽章からなる「Divertimento」の中の一曲です。