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迷路のような心の中で、自分を見失ったことはありませんか?
「Ariadone’s Thread」 は、イーストエンドの幻想的な夜を舞台に、
“もう一人の自分”と向き合うダークファンタジー・ロック。
ジキルとハイドのように揺れる心、崩れていくアイデンティティ。
SNS時代に揺れる自己像、
「本当の自分って何?」という問いを、
シネマティックなサウンドとエモーショナルなメロディで描きます。
迷ってもいい。
救いの糸は、きっとどこかにある。
『アリアドネの糸』 訳:
東の果て、真夜中の夢に迷い込んでしまった。
どうしてこんなところまで彷徨ってきてしまったのか、自分でも分からない。
東の果ての街並みに、私はいつの間にか流されてきた。
皮膚のすぐ下に、赤と黒の石が埋め込まれているみたいにチクチクと痛む。
壁はすぐそこまで迫り、終わりなんてどこにも見えない。
夜が怖くて、私は足取りを緩めた。
「僕についておいで」
見知らぬ誰かが言った。
そこには、今もひっそりと佇む、朽ち果てた礼拝堂。
私が息を吸っただけで、木製のドアが悲鳴のような音を立てて軋む。
自分の意志に反して、両手はガタガタと震えていた。
色褪せたグレーの服を着た、一人の女。
そして、なぜか私の名前を知っている、小さな女の子。
女が何かを語りかけてきたけれど、私は目を背けた。
だけど、少女が代わりに返した声は、私のものと全く同じ響きをしていた。
「嫌、嫌、嫌――あなた、一体誰なの?」
彼女は言った。『私は、あなたよ』
「そんなの嘘、嫌、嫌――じゃあ、私は誰?」
『教えてあげているじゃない』
私はお嬢様だったはずよ、綺麗で、誇り高くて。
こんな、ボロボロに壊れた女の子なんかじゃない。
私はきびすを返し、外へと走り出した。
頭の中は、もうめちゃくちゃ(ヘルター・スケルター)。
糸をちょうだい。
アリアドネの糸を。
この悪夢の中に、私が溶けて消えてしまう前に。
この恐怖から、私を引っ張り出して。
家に帰らせて。
今すぐ、私を連れ戻して。
東の果ての、行き止まりの路地。私はどこへ行けばいいの?
狭い道路には、まるで幽霊のような霧が立ち込めている。
角を曲がるたびに、恐怖が這い上がってくる。
すぐ隣に、獰猛な獣たちが潜んでいる気配がする。
息は浅くなり、心臓の音だけがうるさいほどに響く。
押し迫る壁が、私の中の疑心を大声で復唱して煽ってくる。
悲鳴を上げても、聞こえるのは自分の声だけ。
届くはずの声は、ただ、もっと冷え切った微風になって返ってくるだけだった。
ねえ、そこにいるの? アリアドネ。
もしあなたが本物なら、私を引き寄せて、掴まえて。
今夜、あなたの糸が必要なの。
そうすれば、きっと見つけられるから。
光へと戻る、私の道を。
「嫌、嫌、嫌――あなた、誰なの?」
あんなの、私の一部なんかじゃない。
「そんなの嘘、嫌、嫌――私はどうあるべきなの?」
私はお嬢様だったはずよ、プライドを身にまとった。
こんな、あさましくて(greeby / greedy)汚い女の子なんかじゃない。
何度も何度も向きを変えて、私はまた走り出す。
頭の中は、もうめちゃくちゃ。
糸をちょうだい。
アリアドネの糸を。
私がこの「罪悪(過ち)」の中にフェードアウトしてしまう前に。
この間違いから、私を救い出して。
ここから連れ去って。
今すぐ、私を。
真夜中の鐘が鳴り響き始める。(厳かに、鳴り渡る)
それは日々を切り裂き、起きてしまったことを「なかったこと」へと巻き戻していく。
時間が、私が心の奥底に埋めておいたものを暴き出す。(罪と、罰)
見ないようにしていた、直視するのが怖かった、あの顔、この顔。
ジキルが息をし、ハイドが目を覚ます。
二つの鏡像が、激しく揺れ始める。(時間が、深く埋めたものを暴き出す)
鏡の中に、見えてしまった。
……そうか、これが全部、私なんだ。
少女が言う。『ねえ、ずっと前に私のこと、置き去りにしたよね』
『だけどあなた、暗闇の中で、見ないふりを選んだんでしょう?』
ああ、ほんの一瞬でもいいから。
まだ「現実」に意味が残されていた、あの頃に戻らせて。
「嫌、嫌、嫌――私を迷子にさせないで」
この、終わりのない壁の途中で。
「ねえ、嫌、嫌、嫌――どうしてなの?」
私はまっとうに生きていくはずだった。
これまでの人生、ずっと正しい自分で生きてきたはずなのに。
それなのに私は、嘘を生きてもいた。
私は、自分自身の内側から必死に逃げ回っている。
頭の中は、もうめちゃくちゃ。
糸をちょうだい。
アリアドネの糸を。
この木霊(エコー)が消え去り、夜が明けてしまう前に。
この呪われた場所から、私を解放して。
ここから連れ出して。
家に帰らせて。
今すぐ、私を。