緑のオーバーチュアのジャケット写真

歌詞

緑のオーバーチュア

Akemi

土曜の窓辺 お茶の水の午後

緑のグラスに 指を添える

向かいのあなたは 本の余白に

鉛筆で何か 書き足している

さくらんぼを一つ あなたが皿へ

「最後が寂しい」と 小さく笑う

大和の氷は 手の中で消え

早い温もりを もう追わない

二つのグラスの 汗がひとつに

机の上で 輪が触れあう

「同じ」と言いかけ 「近い」に変える

息を止めたまま 泡が上る

神保町から 抜けてきた午後

長い匙で あなたが沈めかけ

「溶けるまで待とう」 手を止めて

私も匙を 縁に置いた

混じりきる前の 緑を見てる

溶けたら終わると 知っているから

甘さの手前で 匙を止めて

この一杯を ゆっくり分ける

二つのグラスの 汗は乾かず

溶けたアイスが 緑に混じる

「近い」も言わず 窓が翳る

戻れる街を 持ったまま

「溶けないで」とは 言わないまま

濁った緑を ひと匙すくう

近い甘さが 舌にひろがる

グラスの底に 白い名残り

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

緑のオーバーチュアのジャケット写真

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    緑のオーバーチュア

    Akemi

「緑のオーバーチュア」は、溶けたら終わると知りながら、始まりの甘さを手前で味わう土曜の午後を描いたミディアムテンポのシティポップ。
お茶の水の純喫茶の窓際、背の高いグラスに満ちた緑のクリームソーダ、縁で弾ける細かな泡、机の上で触れ合う二つのグラスの汗、そして神保町で求めた一冊の古書――溶けゆくアイスと結露が、「同じ」と言いかけて「近い」に変える、確定させない両想いの心象を浮かび上がらせる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、混じりきる前の緑を見つめ、甘さの手前で匙を止めて限られた時間をゆっくり分ける、始まりに揺れる大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、休日の午後、喫茶店の窓辺、始まりの予感と距離感を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

溶けるまで待とうと互いに匙を縁へ置き、混じりきる前の緑をふたりで見つめる。
「近い」とも言わないまま窓が翳り、戻れる街をそれぞれ持ったまま、濁った緑をひと匙すくって近い甘さを舌に広げる――そんな溶ける前の両想いを描いた楽曲。
Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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