木星のシーシャバー (Cosmic Sleep Music)のジャケット写真

歌詞

木星のシーシャバー (Cosmic Sleep Music)

グレちゃん

木星の

雲の奥に

隠れた

シーシャバー

ネオンが

優しく灯り

無重力の

煙が舞う

古い

ラウンジの

椅子に浮かび

深く息を

吸い込むと

林檎の香りが

夜に溶けて

旅の疲れが

癒やされる

影のような

旅人たちが

煙の向こうで

微笑み交わす

細いホースを

指でなぞれば

吐いた輪が

星に見える

過去の記憶が

煙と共に

浮かんでは

消えていく

静かな夜が

胸に広がり

長い孤独を

薄めてく

木星の嵐が

外で唸る中

ここだけ

時が止まる

シーシャの

甘い香りに

包まれながら

目を閉じれば

孤独だった

宇宙の旅が

少しだけ

温かくなる

煙が描く

幻の星々

夢うつつに

漂う時間

言葉もなく

通い合う

名も知らない

ぬくもりが

胸の奥に

灯ってる

永遠では

ないとしても

このひとときが

やさしい

煙が薄れて

灯りが遠ざかり

また一人

椅子を離れる

木星の

大気の向こう

旅を続ける

その前に

大赤斑を

窓に見つつ

静かな息を

ひとつ吐く

このバーでの

ぬくもりを

次の星へと

連れてゆく

  • 作詞者

    グレちゃん

  • 作曲者

    グレちゃん

  • プロデューサー

    グレちゃん

  • ボーカル

    グレちゃん

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    木星のシーシャバー (Cosmic Sleep Music)

    グレちゃん

木星の雲海の奥に、もし密やかなシーシャバーがあったなら。
「木星のシーシャバー / Jupiter Shisha Bar」は、そんな空想を静かな音像に結晶させた、レトロフューチャーなスリープ・トラックだ。Slow ambient synthwave を基調にしながら、前へ前へと押し出すビートやドラマチックな展開はあえて封印。やわらかなアナログシンセの光、淡く滲むガラス質のパッド、深く沈んだベースライン、そして囁くように溶け込む女性ボーカルが、木星の重厚な縞模様の向こうに広がる“夜の避難所”を描いていく。

この曲の魅力は、派手な高揚ではなく、低い温度で持続する没入感にある。無重力の煙、古びたラウンジチェア、林檎の香りを含んだ吐息、窓の外でうねる大赤斑。そうしたイメージが言葉と音の境界を曖昧にしながら、聴き手を静かな宇宙旅行へ連れ出す。シーシャバーという異国的で退廃的なモチーフを扱いつつも、作品全体の手触りはあくまで柔らかく、孤独を刺激するのではなく、そっと薄めていく方向へ向かっているのが印象的だ。

睡眠用BGMとして設計された作品でありながら、ただ眠りを誘うだけでは終わらない。ここには、旅の途中にふと立ち寄る場所の気配がある。誰のものとも知れないぬくもり、名前を交わさないまま共有される短い安堵、そしてまた次の星へ向かうための静かな呼吸。その感覚を、過度な説明に頼らず、空気そのものとして聴かせる点に、この曲のセンスがある。

スペースエイジ・ポップやアンビエント、ニューエイジ、ドリーミーなシンセウェーブに惹かれるリスナーはもちろん、夜更けに情報量の少ない音楽を求める人にも勧めたい一曲。眠りの手前、あるいは感情を少しだけ無重力にしたい夜に、この木星の隠れ家は静かに灯るはずだ。

アーティスト情報

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