※ 試聴は反映までに時間がかかる場合があります。
※ 著作権管理事業者等が管理する楽曲は試聴できません。
室町時代から約600年の歴史をもつ京都・北山杉。その美しい杉林は、川端康成の『古都』にも描かれています。
妻の両親が暮らす京都・周山で育まれた北山杉で、いつかハープを制作したい――そんな思いを抱き続けてきました。そして12年の歳月を経て、ようやく北山杉の金属弦ハープを完成させることができました。
完成したハープを木の生まれた周山へ持ち帰り、「ふるさと」を奏でてみました。金属弦ハープはもともとアイルランドやスコットランドで受け継がれてきた伝統楽器ですが、その音色は想像以上に日本の風景や旋律と美しく調和したのです。
この体験をきっかけに、山田耕筰の童謡、箏の古曲、大河原義衛のギター独奏曲など、日本のさまざまな旋律を北山杉ハープで奏でてみようと思いました。単に日本の音楽を演奏するのではなく、金属弦ハープならではの語法を大切にし、ときにはアイルランド伝統音楽の奏法や発想も取り入れながら、新たな視点で再解釈しています。
本作では、フィンガーピックの使用や微分音を取り入れた変則調弦など、新たな演奏技法にも挑戦しました。
演奏には、演奏者自身が設計・製作した20弦の北山杉製金属弦ハープ(op.372)一台のみを使用しています。
北山杉から生まれた、この特別なハープの響きをお楽しみください。
楽曲解説はこちらからご覧ください。
https://note.com/carolanacademy/n/n9db48349c04b
寺本圭佑(てらもとけいすけ)ハープ 京都市出身、横浜市在住。雨田光示氏にハープ、坂上真清氏にネオ・アイリッシュ・ハープ、樋口隆一氏に音楽学を師事し、失われたアイリッシュ・ハープの音楽美意識を追求。18世紀以前のアイリッシュ・ハープの研究により芸術学博士(明治学院大学大学院)。2017年と22年、BS-TBS「こころふれあい紀行~音と匠の旅~」にアイリッシュ・ハープ研究家として出演。ケルトの音色を現代によみがえらせる活動を取り上げられる。『ケルト文化事典』(東京堂出版)の「ハープ」「オカロラン」等、『浜松市楽器博物館総合案内図録2020』「アイリッシュ・ハープ」の項目を担当。横浜と京都でハープ教室を開講し400名以上を指導。2014年から独学で347台以上のハープを制作(2025年4月現在)。この楽器の普及活動に役立てている。2022年『20弦ハープで奏でる366の曲集』を上梓。2024年3月22日から毎日18時に自作ハープによる演奏動画をYouTubeにアップしている。www.youtube.com/@telynmoto