ボトルのダルセーニョのジャケット写真

歌詞

ボトルのダルセーニョ

Akemi

雨の木曜 二月ぶりの店

止まり木の端 いつもの位置へ

棚の高さに 名札のボトル

あなたの名字 埃をまとう

春の夜に 二人で切った封

「強いのは苦手」と 薄く割るひと

あなたの薄さを 私も真似て

急がない夜を ここで覚えた

目盛りで計った 季節の深さ

残り三分の 琥珀の高さ

延ばせば待てる 流せば終わる

もう一度会いたい 夜もあったわ

「そろそろ流れます」 静かな声で

グラスを磨く 手を止めないで

名札の名字 指でなぞって

書き足さなかった 私の余白

消えていく人に 慣れてる町で

育ったはずが 慣れてなどいない

待たない癖だけ 上手になって

待ちたい夜の 置き場を知らない

最後の一杯 薄めずに注ぐ

喉の熱さで 春を見送る

待つための瓶は 棚に置かないの

空いたボトルが 灯りに透ける

新しい札に 私の名字

一人分の封 切る音がする

待ちたい夜には ここに来ればいい

琥珀の一段目 今夜から減る

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

ボトルのダルセーニョのジャケット写真

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    ボトルのダルセーニョ

    Akemi

「ボトルのダルセーニョ」は、自然に途絶えた恋の残量に自分の手で決着をつける秋の夜を描いたミディアムテンポのシティポップ。
雨の木曜の三軒茶屋、二月ぶりに座る止まり木、彼の名字だけが書かれた名札、埃をまとった琥珀の残り、そして「そろそろ流れます」という静かな告知――棚の上で目に見えてしまう残量が、通った季節と空白の月日をそのまま浮かび上がらせる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、期限を延ばして待つことも、黙って流させることも選ばず、最後の一杯だけを薄めずに飲み干して春を見送る大人の決断。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、雨の路地、バーの止まり木、名前をつけない関係の距離感を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

空になった瓶が灯りに透けたあと、新しい札に書かれるのは自分の名字だけ。
待つための瓶は棚に置かず、待ちたい夜の居場所だけを自分の名義で残していく――そんな静かな再開を描いた楽曲。

Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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