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ACE『Shooting Star』
インタビュー&全曲解説
人生は流れ星のように、一瞬だからこそ美しい。
ACE最新シングル『Shooting Star』は、恋愛、喪失、再生、そして未来への決意を描いた作品だ。収録曲はそれぞれ異なる物語を持ちながらも、最後には表題曲『Shooting Star』へと収束していく。
作詞・作曲を手掛けるHideは今作を「人生の縮図」と表現する。
「後悔の上にある幸せだったり、それを大事にしたいという気持ちが核にあります。」
失ったからこそ気付く大切なもの。戻れないからこそ愛おしく思える時間。アルバム全体にはそんな人生観が色濃く反映されている。
Q. 今作『Shooting Star』を一言で表すと?
Hide:
人生の縮図みたいなイメージです。
恋愛や別れ、後悔や再生だったり、色々な感情を詰め込みました。人は失った時に初めて大切だったことに気付くことがある。そういう気持ちがアルバム全体の核になっています。
Q. アルバムタイトルを『Shooting Star』にした理由は?
Hide:
流れ星って一瞬しか見えないじゃないですか。でもその一瞬が誰かの記憶に残ることもある。
僕はそれって人の人生に似ていると思うんです。
長く生きることももちろん大事だけど、それ以上にどう生きたか、どう輝いたかの方が大切なんじゃないかなって。
このアルバムには幸せも後悔も別れも再生も全部詰め込みました。その先で「それでも前を向いて生きたい」という気持ちに辿り着いたので、『Shooting Star』というタイトルにしました。
Q. 『Paradise Lost』について。
Hide:
僕自身の過去の経験を元に作った曲です。
幸せって案外脆くて、一瞬で崩れてしまう。
だからこそ幸せなこの瞬間を大切に出来るように、その気持ちを忘れないようにと思って書きました。
アルバムの中でも特に印象的なのが『770,000km』だ。
月と地球の往復距離をタイトルに持つこの楽曲は、1番と2番でメロディが変化する大胆な構成となっている。
そのアイデアを提案したのはボーカルのRyoだった。
Q. 『770,000km』のメロディ変更について。
Ryo:
タイトルは月と地球の往復距離なんですよ。
往路と復路では見える景色が全く違うと思ったんです。そこを歌で表現したくてメロディを変えました。
Q. レコーディングで一番苦労した曲は?
Ryo:
770,000kmですね。
何テイク録ったか覚えてないくらいです(笑)。
曲自体はかなり前からあったんですが、なかなか納得出来なくて。
Q. 大サビでは何を意識しましたか?
Ryo:
再会の瞬間って感情が爆発すると思うんです。
だから僕も爆発させました!!
その言葉通り、『770,000km』は喪失から再生へ向かう本作の転換点として重要な役割を担っている。
一方でベーシストのAkitoはアルバムの多彩な楽曲群に手応えを感じている。
Q. お気に入りの曲は?
Akito:
Ups and Downsです。
Q. ライブで映える曲は?
Akito:
全部だと思いますよ。
というか全部映える曲にします。Hideが(笑)。
ドラマーのShinもライブへの期待を語る。
Q. 一番気持ち良かった曲は?
Shin:
Pump Up Grandmaですね。
Q. ライブで一番暴れられそうな曲は?
Shin:
Shooting Starです。今から楽しみですね。
ここからは収録曲を振り返っていこう。
1. Ups and Downs
アルバムの幕開けを飾るハードロックナンバー。恋愛に振り回される主人公の感情を描く。勢いのあるリフとキャッチーなサビの裏には、依存にも似た危うさが潜んでいる。本作の物語が動き出す瞬間だ。
2. discomfort
相手への違和感に気付きながらも、それを認めたくない心情を描いたミドルテンポナンバー。ジャジーなコード進行が不安と緊張感を演出する。静かな崩壊の予兆を描いた一曲。
3. November Love
失ってから気付く愛をテーマにしたロックバラード。後悔と未練が降り続く雨のように胸を打つ。二度のギターソロが言葉にならない感情を代弁している。
4. Paradise Lost
今作の核となる楽曲。家族の崩壊をテーマにしながらも、怒りではなく愛していたからこそ消えない悲しみを描く。アルバムの感情的な頂点と言えるだろう。
5. 770,000km
絶望から希望への転換点。宇宙という壮大なテーマを通して、人と人との繋がりを描く。メロディの変化と再会を描く大サビは本作屈指の名場面だ。
6. Pump Up Grandma (Re)
『Muscle Kingdom』からの再録。トレーニングに人生を捧げる最強のおばあちゃんを描いた痛快なロックチューン。コミカルでありながら、自分らしく生きる強さというテーマはアルバム全体にも通じている。
7. Shooting Star
アルバムを締めくくる表題曲。
人生には後悔も別れもある。
それでも前へ進み、自分だけの光を残して生きていく。
Hideはこの曲について「どんなに短くても思いっきり輝いた者勝ち」と語る。
アルバムを通して描かれてきた様々な感情は、この楽曲によって一つの答えへ辿り着く。
流れ星は一瞬で消える。
しかし、その光は誰かの記憶に残る。
ACE『Shooting Star』は、そんな人生の輝きを描いた作品だ。
Message
「間違いなく現時点でのACE最高傑作です。
あなたの人生のどこかに、この作品が寄り添えたら嬉しいです。
ぜひ聴いてください。」
— ACE
ACE(Another Centuries Episode)は、 Hideをリーダーとする4人組ロックバンド。 メンバーは、ボーカルのRyo、ベースのAkito、ドラムのShin。 結成は15年前。 Hide、Ryo、Akitoが高校1年生の頃にバンドを結成し、 当時中学3年生だったShinも加わった。 年齢も環境も少しずつ違いながら、 同じ時間と音楽を共有し続けてきた。 バンド名のACEは、 Another Centuries Episode の頭文字。 それぞれが異なる物語やルーツを持ちながら、 それらがひとつに重なり合い、 ひとつのエピソードとして鳴り続けていく―― そんな想いが込められている。 Hideがリーダーとしてバンドを率い、 全楽曲の作詞作曲を担当。 歪んだギターを軸に、 Ryoの感情を剥き出しにするボーカル、 Akitoの楽曲を支え導くベース、 Shinの魂を撃ち抜くドラムが重なり、 ACEならではのロックサウンドを形作っている。 ACEは完成形ではない。 過去も現在も抱えながら、 次の時代へと物語を更新し続けるバンドだ。