蚊帳のベルスーズのジャケット写真

歌詞

蚊帳のベルスーズ

Akemi

三茶の借家 窓を開け放ち

鴨居の金具に 吊り手を掛ける

青い麻の匂い 胸に沁みてく

四隅を張れば 淡い青の家

「ばあちゃんの家の 匂いがする」と

網をくぐって あなたが笑う

団扇の手首 汗ばむ首筋

網目ひとつ分 近くで座る

夜風が入れば 蚊帳がふくらむ

豆電球の灯 青に散らばり

にじんで揺れる 金平糖の粒

眠るのが少し 惜しい夜更け

「網戸を頼んだ 来週には付く」

うなずく前に 裾を撫でてた

網の目一枚で ジェットも遠い

大和の夜の 癖が残ってる

毎晩吊っては 朝に畳む

畳める広さの 内側がいい

固定の金具で 留める暮らしは

まだ早いのよ 私たちには

夜風が落ちれば 蚊帳は凪いで

寝息がひとつ 網の内側

来年もここで 吊るのかしら

橙ひとつ 残して絞る

もう少しこの 青にいたいから

網戸が来ても これは仕舞わない

吊り手の金具を ひとつ確かめて

寝息の隣 淡い青の家

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

蚊帳のベルスーズのジャケット写真

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    蚊帳のベルスーズ

    Akemi

「蚊帳のベルスーズ」は、網戸のない古い借家に吊った青い麻の蚊帳の内側で過ごす真夏の夜を描いたミディアムテンポのシティポップ。
鴨居の金具に掛ける吊り手、網をくぐって笑う恋人、団扇を持つ手首、豆電球が網目でにじむ橙の光――毎晩吊っては朝に畳む仮のひと間の、幸福の呼吸を浮かび上がらせる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、便利な安定に沈まず、柱に固定される設えより毎晩選び直す仮設の内側のほうを選ぶ大人の感情。冷たく拒むのではなく、幸福の只中で自分の居場所の形だけは自分で決める。

70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、夏の夜気、網目越しの灯り、古い家の匂いを描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

「網戸を頼んだ 来週には付く」と告げられた夜、うなずく前に麻の裾を撫で、網戸が来てもこれは仕舞わないと決めて吊り手の金具を確かめ、橙をひとつ残して灯りを絞る。――便利な暮らしと引き換えに失われる幸福の形を、自分の手で選び直す、ひと夏の静かな決心を描いた楽曲。

Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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