

神泉駅から 坂を一歩ずつ
玄関の鍵を 静かに回す
ドレスのまま 鏡台の前
首に当てた指が 留め具を探す
真珠の連なり 首から落ちる
手のひらの中で 鎖が緩む
一粒ずつの 重さを数える
ドレッサーの皿に そっと並べる
留め具を外す 指が冷える
首から鎖骨へ 重さが落ちる
鏡の中の 留め具の跡を見て
鏡の中の 影を指でなぞる
真珠を一連 化粧箱へ
仕切りの一つに そっと収める
ベルベットの底で 鎖が止まる
明日の朝まで 触れない場所へ
三度目の「まだ?」 グラスを置いた音
「いいね」と 私は短く返した
大和の家では 答えなかった
真珠の冷たさが 鎖骨に残る
留め具の跡を 化粧水で拭く
白いコットンに 今日が移る
鏡の中で 装いが終わる
鏡の奥で 夜が少し残る
化粧を落とした 顔を見つめる
「次はいつ」とは 葉書に書かず
真珠を箱へ 蓋を閉じる
一人の寝息を 部屋に置く
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

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真珠のソロイスト
Akemi
「真珠のソロイスト」は、大学時代の友人たちとの会食から帰宅した深夜、真珠のネックレスの留め具を外して装いを片付ける数十分間を描いたミディアムテンポのシティポップ。
神泉駅から坂を上って戻った深夜の部屋、鏡台の前のドレス姿、首から落ちる真珠の連なり、ドレッサーの皿に並べる粒、そして三度目の「まだ?」とグラスを置いた音――会食の場で短く返した「いいね」の余韻を、装いを外す指先の冷たさへ静かに移し替えていく。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、周囲の問いに名前をつけず、自分の側へも答えを書かないまま、装いを片付けて一人の朝へ移行することを選び直す大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやアーバン・ポップが持っていた、都会の深夜、装いと素の境界、装身具と指の関係、家に戻ってからの数十分の手つきを描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
大和の家では答えなかった体質を、東京の鏡の前で今夜もう一度なぞる。
「次はいつ」とは葉書に書かず、真珠を箱に蓋を閉じて、一人の寝息を部屋に置く――そんな出会い以前の自分を静かに整える夜を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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nanayon music



