扉の前に セミが死んでいたの
空っぽのからだは とても軽かったよ
セミが泣きやむと 空も息をとめた
その静けさの中、おどる陽炎に触るの
忘れるんだろう 鳴らしたこの響きも
忘れるんだろう ただれたこの体音も
混ざらない血の赤で マッチをすって
空を焼く セミもうたも抱いて
オレンジの帰り道
夏がひとり ブランコこいでる
今日はとべる 今日をとべるんだ
あの坂の向こう 海がある気がするの
潮騒のコバルト タ焼け色に溶けていけ
忘れるんだろう ふるえる この6弦を
忘れていいんだよ 今だけみつめていて
流れ星 おいかけて死んだ男が
みていた風景は誰にも描けない
記憶には残さない 思い出はただの死体さ
今がすべてさ 今日がすべてさ
- 作詞
マヒトゥ・ザ・ピーポー
- 作曲
マヒトゥ・ザ・ピーポー
マヒトゥ・ザ・ピーポー の“8月のメフィストと”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
潜水艦の中のうみ
マヒトゥ・ザ・ピーポー
- ⚫︎
8月のメフィストと
マヒトゥ・ザ・ピーポー
- 3
沈黙の次に美しい朝
マヒトゥ・ザ・ピーポー
- 4
み空
マヒトゥ・ザ・ピーポー
- 5
赤壊
マヒトゥ・ザ・ピーポー
- 6
メモ (2013.05.08)
マヒトゥ・ザ・ピーポー
- 7
ピカリのヒビ
マヒトゥ・ザ・ピーポー
- 8
まーらいおん
マヒトゥ・ザ・ピーポー
- 9
春の膝
マヒトゥ・ザ・ピーポー
アーティスト情報
マヒトゥ・ザ・ピーポー
2009年に大阪でバンドGEZANを結成。作詞作曲を担い、ボーカルとして音楽活動開始。2012年に拠点を東京に移し全国各地で独自の視点をもとに活動を行っている。国内外の多彩な才能をおくりだすレーベル・十三月を立ち上げ「面白さの価値は自分で決めてほしい」というコンセプトから「全感覚祭」を2014年より開催している。2022年3月27日にキャリア史上最大キャパとなるワンマンライブを日比谷野外大音楽堂にて開催した。個人として、2019年5月には初小説「銀河で一番静かな革命」(幻冬舎) 、2020年11月には初エッセイ集「ひかりぼっち」(イースト・プレス)、2023年2月には自身が文章を手がけた絵本「みんなたいぽ」(ミシマ社)などの執筆業のほか、初監督・脚本を務めた映画「i ai」など、活動の幅を広げている。
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十三月