

地下鉄の最終列車に
流れ込む
寄りかかる場所は
どこにもないな
ポーカーフェイスな人の群れは
ゆらゆらと揺れている
僕もそんな一匹に
変わるよ
どこへ向かえばいいのか?
懲りず逆らってはまた
元へ戻るよ
流れて行く時は 僕をどこへ
連れて行くのだろう?
思い出を一欠片
ぎゅっと握りしめて
遠ざかる街の光 一人 二人とまた居なくなって
伽藍堂の列車でじっと
眠るように春を待ってる
さりげなく時間は確かに
進んでる
見た目より流れは随分早くて
力尽きて…
開いたドアから流れ込んでくる
潮の匂い
生まれた町の景色がフッと
浮かんでは消えた
濁った世界で呼吸を殺して
やっとこ餌にありついて
僕はまだ生きてる
流れて行く時は 僕をどこへ
連れて行くのだろう?
思い出を一欠片
ぎゅっと握りしめて
何気ない時を 逆らって 迷って
続いていくのだろう
大切な一欠片
きっと他にない物
繰り返す度に皺が増えて
僕もいつか砂になって
生まれた場所へ還るだろう
その日まで 泳ぎ続ける
- 作詞者
零
- 作曲者
零
- レコーディングエンジニア
零
- ミキシングエンジニア
零
- マスタリングエンジニア
零
- ギター
零
- ベースギター
ヤスダシュン
- シンセサイザー
零
- ボーカル
蔭山
- バックグラウンドボーカル
零
- プログラミング
零

s-o-a の“四月の魚”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
四月の魚
s-o-a
s-o-a、4thシングル「四月の魚」をリリース
都会の喧騒の中で自分を見失いそうになりながらも、必死に本当の自分を掴み取ろうとする力強さと、流れる時間に逆らうことのできない無力感が交錯する歌詞が胸に響く。
そして揺れる列車の中で感じるその感情が、どこか切なくも美しい余韻を残す。
軽快なリズムと流れるように進行するメロディが、楽曲に新たな深みを与え、s-o-a らしい幻想的な世界観が一層際立っている。
「四月の魚」は、時の流れに身を任せながらも、必死に泳ぎ続ける姿を象徴する一曲だ。
アーティスト情報
s-o-a
s-o-a は、2019年に結成された日本のアコースティックユニットで、音楽の中心にあるのは、感情豊かで深みのある歌詞と繊細でありながら力強いサウンドだ。 蔭山と零は、両者ともに作詞・作曲を手掛け、シンプルでありながら感情を鋭く表現する楽曲を生み出している。 彼らの音楽には、孤独、愛、葛藤、そして希望といった普遍的なテーマが織り交ぜられ、リスナーに深い印象を残す。 音楽スタイルはアコースティックを基盤にしつつも、バンドサウンドやエレクトリックな要素を取り入れることで、柔軟に表現の幅を広げている。 ライブでは基本的にアコースティックギターを中心に演奏するが、型にはまらず、時にはバックバンドを加えるなど、自由なスタイルを追求している。 蔭山の歌詞は、しばしば内面の揺れや深い孤独感を描き出し、聴く者の心を強く引き込む。 零の描くテーマには愛、孤独、葛藤、そしてそれらの中に浮かぶ希望が多く、感情的かつ力強い楽曲を構築している。 二人の個性が音楽を通して絶妙に融合し、聴く者に強いメッセージを届けている。 ビジュアル面では、イラストレーションを担当するKuroiが、s-o-aの音楽の世界観を視覚的に表現。 シンプルながらも印象的なデザインは、音楽の深さとその力強さを見事に反映している。 s-o-a の音楽は、孤独と痛みを抱えながらも、その中で見つける希望の光を信じる強さを表現しており、聴く者に深い感情を呼び起こす。
s-o-aの他のリリース
ori-ori records