時外此進物之堺純子比翼縞・いろは歌之鍪のジャケット写真

時外此進物之堺純子比翼縞・いろは歌之鍪

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トラックリスト

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inspired by 黒蔵主(くろぞうす)、中邑阿契(なかむらあけい)『いろは歌義臣鍪(いろはうたぎしんかぶと)』(1764)又「小栗判官車前」

時外此進物之堺純子比翼縞・いろは歌之鍪

あらすじ(一段目〜六段目)
一段目(牧狩の段)
伊豆の高根での牧狩にて、結城六郎の家臣・土川言蔵が挨拶をしたところ、横山郡司は高慢な態度でこれを侮辱します 。六郎が激怒して一触即発となりますが、小栗判官兼氏が仲裁に入りその場を収めます 。しかし、名馬「鬼鹿毛」の扱いなどを巡り、横山と小栗・結城の間に確執が生まれます 。


二段目(進物・饗応の段)
勅使下向の饗応役を命じられた結城六郎と小栗判官 。横山郡司は牧狩での遺恨から、二人に恥をかかせようと企みます 。六郎の家臣・土川言蔵は主君の危機を察し、妻と娘に黄金を持たせて横山へ賄賂を贈ります 。横山はこれで機嫌を良くします 。


三段目(刃傷・切腹の段)
出仕した小栗判官に対し、横山は賄賂がないため悪口雑言を浴びせ、進物の織物を「片田舎の田夫野人」とけなして打ち砕きます 。度重なる侮辱に耐えかねた小栗は、ついに横山に斬りかかりますが、土川言蔵が背後から抱き止めたため討ち漏らします 。小栗は切腹を命じられ、駆けつけた原郷右衛門らに九寸五分(短刀)を託して無念の最期を遂げます 。


四段目(借家の段)
舞台は大坂・堂島の借家 。小栗家の足軽・寺澤平右衛門の妹であるお軽は、病の兄と家計を助けるため、自ら身を売って百両を工面します 。平右衛門はその金で旅支度をし、足軽の身でありながら仇討ちの連判に加わるため、由良之助の元へ向かいます 。


五段目(横山下屋敷の段)
横山郡司の下屋敷(桐ヶ谷) 。早野勘平家次は「香具屋勘七」と名を変えて屋敷に潜入していました 。勘平は女中の歌木と惹かれ合い、手引きを得て横山を襲撃しますが、横山の罠にはまり討ち漏らします 。激闘の末、歌木は勘平を逃がすために自害し、勘平も無念のまま立ち去ります 。


六段目(身代わりの段)
常陸の小栗本城 。家老の大岸由良之助は城明け渡しを控えていました 。横山の手先である上使・澳の長監が、小栗の弟・一學の首を要求してきます 。由良之助の次男・大次郎が進んで一學の身代わりとなって切腹し、由良之助が介錯します 。上使の目を欺いた由良之助たちは城を明け渡し、仇討ちの志を胸に去っていきます 。


小栗判官兼氏(おぐりはんがんかねうじ):常陸の城主。塩冶判官に相当。

横山郡司信久(よこやまぐんじのぶひさ):相模国の住人。饗応役の指導役で、本作の悪役。高師直に相当。

大岸由良之助利雄(おおぎしゆらのすけとしお):小栗家の家老。大星由良之助に相当。

大岸力彌(おおぎしりきや):由良之助の長男。大星力弥に相当。

結城六郎持朝(ゆうきろくろうもちとも):常陸の領主。饗応役。桃井若狭之助に相当。

土川言蔵行國(つちかわごんぞうゆきくに):結城家の家老。加古川本蔵に相当。

寺澤平右衛門(てらざわへいえもん):小栗家の足軽。寺岡平右衛門に相当。

お軽(おかる):平右衛門の妹。遊女に身を売る。

早野勘平家次(はやのかんぺいいえつぐ):小栗家の旧臣。早野勘平に相当。

澳の長監(おきのちょうかん):横山側の悪役・上使。鷺坂伴内と薬師寺次郎左衛門を合わせたような役。

大次郎(だいじろう):由良之助の次男。一學の身代わりとなる。

実際の台本のセリフから抜粋

庭に折しも雪深く。
斯程に强き大竹も雪の重量に。
軟弱と斜垂竹(なだれだけ)を。
四十餘人主君の怨日比の本望。
盲の浮木優曇華の花も無念も開けしと。

(敵のセリフ)
「時外の此進物。
コリヤ何じゃ。
堺純子の比翼縞。
片形/ の織物。
是が御前へ出さる、物か。
仕替て來せいと突戻す。

「照日の前に白雨の。
フッ車軸をなすが如くなり。」
「無念を押へ堪ても。
怒りは面に顕はれて血筋血走る。」
「色は紅で冬花は寒紅梅」

「世話やく。
世話成らぬ者に家貸て。
家賃は取らず。
剩葬禮込。
四二天作で算盤の。
桁が違ふと呟々我家を。
指て立踊る」
コレ忠吉。
吾が醫者は聞て遣ろ。
其代藥代其方で仕や」
フッ見上る松の拠の木に。
年々馴て巣を作る。
蜂は花吸水含み。
戻るも有ば行もあり。
「月さへ片明り。風が吹消す灯火も。
虫が知すか勝手の。眺て出たる惚顔。」
「木影で暫。
磯の千鳥が來て招く
招けど君が寄らばこそ
思ひ切との鶏が鳴。 」


(敵のセリフ)
「時外の此進物。
コリヤ何じゃ。
堺純子の比翼縞。
片形/ の織物。是が御前へ出さる、物か。
仕替て來せいと突戻す。」

「己が様々飛達も。
フッ我巢忘れぬ門並び。 」
「嵐に散て。山峰の。
羽音も高く飛來り。
巣を見付しか飛付風情。 」


「氏も器量も勝た子地何として此様に。
果報拙い生れやとフシ咽も。涙に堰上る」
お輕が會釋早瀬川。
末は淀川夜明方。
萬事は重て。先去らば。

庭に折しも雪深く。
斯程に强き大竹も雪の重量に。
軟弱と斜垂竹(なだれだけ)を。

「悦びの際関の。和哥に和らぐ竹の葉の。
其節々は幾八千代納る御代こそ目出度けれ。」

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