Bottle Letter Front Cover

Lyric

rain

rote

雨が降っては 辿り着ける場所もないから

今のうちに 話しておこうか

あれから幾星霜 結局これで良かったのかな

詠み人知らずになる前に

振り返ってみれば覚束ない足跡

思えば遠くに来たのかもしれない

軋む籐椅子に座る 痛んだ夢と二人 遣らずの雨音

この後悔も感傷も情動も 全てどう弔えばいい

片生の光と等価の悲哀

この歌もちゃちな群青だ この声が変わろうとも

少年の声がまだ頭に鳴っていた

曖昧な日々 繰り返し旅路と呼べば

たくさんの人が過ぎていった

歩き出すには 抱えきれない荷物とは

体のいい言葉かもしれない

壊れたものはなおらない 死んだひとはかえらない

歌にもできない悲しみと懊悩 忘れたこと

雨の夜には心が荒んだ こんな僕を流して溶かしてよ

この羨望も惆悵も青春も 全てもう離れないような

血液によく似た心覚え

何度でも噛み続けるはずだろう それでもいつか

褪せて消えるときを 僕の終わりにして

育ち続ける呪いを抱えては

叶わない風景を 看取っては泣いて悔んだ

それでも昏い日に挟んだ栞は

この一行のためにあったんだな

なんて時々思うんだ

明日雨が降れば 花が咲けば 目が覚めたなら

この息を止めよう なんて何度目の終りだ

もう全部投げ捨てたい

風に吹かれた 帽子を拾うように 気取らぬ足で

踏み出す足でいい 明日へ出向くには丁度いい

何処にも行けないけれど 僕は行くよ

餞の歌を携え向こう側へ ここにはいられないから

  • Lyricist

    rote

  • Composer

    rote

  • Producer

    rote

  • Guitar

    rote

  • Bass Guitar

    rote

  • Programming

    rote

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